ライブ・エール

 

 2020年に「音楽でみんなに元気を、勇気を与える」ために発足したNHK、夏の大型音楽番組「ライブ・エール」。20年は無観客のNHKホール、21年は無観客101スタジオ(NHK放送センター)、22年有観客(多分、声援なし)のNHKホールであったが、4年目の今回は完全なる有観客のNHKホールからの放送となる。「新しい夏」をテーマに昨年より時間を拡大して8月12日に放送される。

 今回はNHK今回の番組放送の良さや内容、さらには疑問などを語っていきたい。

↓↓「ライブ・エール」HP↓↓

 

紅白前哨戦=ライブ・エール

 コロナ禍、2020年に放送された当時に話題となったのは「年末の紅白はどうなるか」と言う世間・メディアの声だった。これの一つの解として放送されたのが「ライブ・エール」だ。21年はNHKホール改修工事に伴い101スタジオ(NHK放送センター)からの生放送、対して紅白は東京国際フォーラム(ホールA)と101スタジオ(NHK放送センター)の2か所からの放送など「ライブ・エール」は紅白の前哨戦としての立ち位置を変えていない。昨年も改修工事終了のNHKホールでの放送はトラブルも発生しており、そのことが伺える。

 

なぜ、ジャニーズ2グループ

 今回の「ライブ・エール」にはジャニーズ事務所の歌手2グループが出演する。これは21年「V6」、「Kis-My-Ft2」以来となっている。現在、ジャニーズ事務所は「故ジャニー喜多川氏による性加害問題」で世間からの注目が高く、現在もその批判や話題が相次いでいる。そんな中、なぜ、出演させたのか。これには2つの理由が考えられる。

 ①本家「紅白」への影響を見定めるため

 夏の大型音楽番組は民放を見ると年々ジャニーズ事務所からの出演者が増加している。今年もそのような傾向が高い。勿論、それに対しての批判も多く多発している。そんな中で、出演させるのは上記でも書いた「紅白」のためだろう。昨年は6グループが出場しただけで批判された。今年出場させることでより批判が出ると予想される。そのため、今回の出演は、視聴者からの意見がどのようなものが出るかを見定めるために出演を選択したと考えて良いだろう。

 ②事務所の圧力排除のため

 もう一つ考えられることは、ジャニーズ事務所からの圧力をなくすためだろう。紅白では毎回「事務所からの圧力」が問題となっている。そのため、今回もそのようなことがジャニーズ事務所からあると予想すれば、出場拒否の理由が必要となる。そのために、夏の大型音楽番組への出演で、紅白の出場を拒否する狙いもあると考えられる。しかし、このような事態を起こし、会社の体制の悪さを考えれば、出場辞退を決断するのが当然のことだと思う。

 しかしながら、今回出演する2グループを紅白基準で考えれば、セールスの高さは当然のこと、社会的注目度は多くの意味で高いと言ってよいだろう。グループと楽曲には罪はない。対応の遅い事務所・執行部に問題がある。

 

民放との違いが鮮明

 ジャニーズ事務所のことにも関連するが、民放の音楽特番やスペシャルとは一線を画す違いがある。これは流石の公共放送だ。出演者が多くの世代へ反映している。若者寄りにならず、演歌・歌謡・ポップが混在する音楽番組となっている。また、「日本を代表するアーティスト」と銘打っていることもあり、(日本人のいない)K-popの出演もない。また、テーマを決めて行っている部分からも、多くの世代へ向けた番組にする必要があるだろう。そうなると民放で注目しないとならないのが、TBS「音楽の日」だろう。今年はどのような出演者になるかによって、「ライブ・エール」の評価は変わりそうだ。また、ジャニーズ問題の点からいっても初動報道の遅さは指摘されたが、真摯に対応し、クローズアップ現代でも対応の遅さを陳謝し、逃げずに報道を進めていくことが示されている。追求した報道を行わず、番組に出演している民放との差は確実にあるだろう。

↓↓クローズアップ現代↓↓

 

紅白への登竜門

 この番組は、「紅白への登竜門」と言っても良い要素もある。なぜなら、この番組に出演した歌手の多くが年末、紅白の舞台へ立っているのだ。今回の出演者を見ていると、そのように思える歌手も多く出演する。これは先月のブログ記事「どうする紅⁈」での紅白出場歌手・曲目予想で予想した歌手が出演していることがわかる。

↓↓「どうする紅白⁈」↓↓

 郷ひろみ、純烈、さだまさし、BE:FIRST、ももいろクローバーZが上のブログ記事と「ライブ・エール」への出演が重なる歌手だ。夏の歌を歌う歌手も中にはいるが、この歌手はここで挙げた歌手は出演決定と考えても筆者としては良いようにも思える。

 

「思い出のメロディー」はどうなるのか

 2019年までは、「思い出のメロディー」が放送されておりコロナ禍からは「ライブ・エール」となった。コロナ禍特化の番組であったが、これからは「思い出のメロディー」に代わり「ライブ・エール」となるのか注目される。

↓↓「思い出のメロディー」↓↓

 「思い出のメロディー」の若返りとして「ライブ・エール」が始まったのなら紅白への影響が心配されるが、歴史的には「思い出のメロディー」が浅いため、音楽番組の位置づけとしては「紅白歌合戦」は不動なものとなる。良いも悪くも、今年の放送がこの番組の将来を決めると言っても過言ではないだろう。コロナ禍が完全になくなり「思い出のメロディー」が戻ってくるのであれば、ある意味日常の生活が戻ってきたと言うストーリにもなるかもしれない。

 

 司会・出演歌手・曲目(8月10日更新)

 最後に、出演者情報だ。今回は紅白同様第1弾だ(7月4日発表)。即ち、追加発表がある(随時更新中)。追加で発表されるのは、大御所歌手が多く今回はそれと、現在発表されている歌手が歌唱するであろう曲目の予想も行う。

 8月9日曲目が発表された。また、連続テレビ小説「らんまん」の主演神木隆之介と浜辺美波の出演も決定した。

【出演者】(暫定)

※7月12日更新は「・」がオレンジ

※7月13日更新は「・」がブルー

※8月4日更新は「・」がグリーン

※8月7日更新は「・」がオレンジマーカー

※8月8日更新は「・」がブルーマーカー

※8月10日更新は「・」がグリーンマーカー

-司会-

・内村光良

・桑子真帆 アナウンサー

-歌手-(50音順、曲目は予想で正解したものは赤字

あいみょん「愛の花」

  ※事前に高知県の植物園で収録(放送当日は夏フェス出演のため)

・AI 「アルデバラン

新しい学校のリーダーズ「オトナブルー

・いきものがかり「帰りたくなったよ」

宇多田ヒカル「Gold ~また逢う日まで~」

  ※事前収録?司会内村光良と24年ぶりの再会を果たし、対談を行う。

大黒摩季「ら・ら・ら」

・King&Prince「なにもの」「koi-wazurai」(どちらか企画)

・郷ひろみ「GOLDFINGER'99

・斉藤和義「歌うたいのバラッド

・さだまさし「道化師のソネット」

・純烈「プロポーズ」

・鈴木雅之「め組のひと

・Snow Man「ナミダの海を越えて行け」

ハマいく(かまいたち 濱家隆一・生田絵梨花)「ビートDEトーヒ」(「出演者全員と視聴者が踊ってみた」となる可能性もある)

浜崎あゆみ「HANABI」「fairyland」

  ※事前収録?番組独占インタビューも放送

・BE:FIRST「Bye-Good-Bye」

福山雅治「少年」「甲子園」

  ※事前に101stで10代から70代までの600人のオーディエンスとの収録

・細川たかし「北酒場」

・ももいろクローバーZ「走れ

・森山直太朗「夏の終わり」

緑黄色社会「キャラクター

・出演者有志「雨上がりのエール」(番組オリジナルソング)

ー企画ー

 

・King & Prince Snow Man「上を向いて歩こう」

・鈴木雅之 長屋晴子(緑黄色社会)「見上げてごらん夜の星を」

・出演歌手有志「明日があるさ」

↓↓詳しくは↓↓

 

【追加出演者予想】

 昨年は、宇多田ヒカルの追加出演の発表が大きな話題となった。今回はと考えると真っ先に浮かんだのがデビュー45年のサザンオールスターズだ。先日、桑田佳祐のラジオ番組で活動体制が発表された。注目度と言う視点ではこのバンドか、昨年の紅白で話題となった桑田佳祐 feat. 佐野元春、世良公則、Char、野口五郎と言うこともあるだろう。

 また、フェスとの兼ね合いを鑑みて出演発表を遅らせているとするのなら、「あいみょん」だろう。今年度、前期連続テレビ小説の主題歌を担当しているのだから、何らかの形で出演するかもしれない。

 さらに、再注目されている歌手を挙げるとすれば男闘呼組改め、Rockon Social Clubの出演も可能性としてはあり、多くの世代から注目されているが、ライブでの発言が問題となっているため、定かではない。しかし、現ジャニーズとの共演は話題となるだろう。

 

  番組企画決定(8月1日)

 8月に入りいよいよ「ライブ・エール2023」が近づいてきた。そんな中、番組企画が決定した。

~放送日が命日:坂本九の名曲を歌い継ぐ~

 あの衝撃のニュースから何年たったのだろうか。日本のテレビ史・音楽史に燦然と名を遺す偉大な歌手:坂本九。放送日が命日にあたることから、出演歌手が坂本九の名曲を歌い継ぐ。

・上を向いて歩こう(King&Princ、Snow Man)

・見上げてごらん夜の星を(鈴木雅之、長屋晴子(緑黄色社会))

・明日があるさ(出演歌手有志)

 各歌手にその曲に思い出があるはずだ。その中でも「見上げてごらん夜の星を」はこの番組開始当初から歌唱され、多くの人々へエールを送ってきた。日本が誇る世代を超えた歌手の歌唱に期待だ。

~高校生と「新しい夏」へ~

 新体制となったKing&Princとなってから初めての夏。コロナウイルスが5類に移行されてから初めての夏。部活に励む若者たちもより生き生きと活動ができるだろう。

 今回は、マーチングバンドの強豪校である埼玉栄中学・高等学校の皆さんと、King&Princがスペシャルコラボが実現した。彼らがグループとして、自身の楽曲でコラボに挑むのは初めてだ。

発表はされていないが…

 現在は発表されていないが、もう一つ企画となりそうな歌手がいる。それが「ハマいく」だ。「ハマいく」はNHKの若者向け音楽番組「Venue101」のMCを務めるお笑いコンビ:かまいたちの濱家隆一と生田絵梨花からなるグループ。先日放送された「FNS27時間テレビ」(フジテレビ系)とのコラボや8月5日放送「明石家紅白」(NHK総合)で歌唱する(した)「ビートDEトーヒ」が歌唱される。

 この曲は「踊ってみた動画」でも知られており、NHKMUSICのYouTubeチャンネルでも同番組ゲストと踊っている動画が公開されている。そのため、「ハマいく」の歌唱は出演者が踊りで参加するだろう。これは、企画と言っても良いほど盛り上がるだろう。

 

 この番組に関する意見や、要望はこのブログ記事のコメントに書くのではなく、NHKのお問い合わせに書いてほしい。毎度のことになっているが、意見が多いほど改善がみられるだろう。

↓↓NHK問い合わせ↓↓

 

 

 

紅白に関する調査を行っています。

「全国民対象NHK紅白歌合戦世論調査」を行っています。併せて、「紅白出場歌手予想」への幅広い意見の収集のために出場歌手予想調査も行っています。

↓↓調査サイト↓↓

調査は終了しました

結果開示・総評は8月15日を予定しております。

 


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