今年も私は、学校(高等学校)で音楽の授業を担当しています。
今年度は、ギター演奏に時間をかけている真っ只中です。
先日、ある男子生徒が、
「Fのコードが上手く押さえることが出来ない…」
と訴えてきました。
ギターを演奏された方はよくご存じだと思いますが、
Fのコードを押さえる際、
「セーハ」という、一本の指で複数の弦を押さえるテクニックが必要となります。
ギターを教える時、このテクニックに苦心する生徒にいつも出会っています。
彼らの動きの特徴として、
「指先だけで、複数の弦を押さえよう」と努力している様子が伺えます。
いつも私がするアドバイスは、
「手首や肘、肩もしっかり動かしても良いのよ!!」
これで、Fコードの悩みを解決できる人もいます。
しかし、それでも上手くできない人に対しては、
腕全体の回旋運動をしてもらっています。
つまり、「腕全体を協調させて運動する」ことに意識付ける指導をしています。
この腕の回旋運動をしてもらうと、
指先が動かない原因が指以外にあることがよく分かります。
ギターに限らず、
ピアノや弦楽器、管楽器での速いパッセージにおける指の動きでも、
悩みを訴える生徒さんには
同様の指導をしています。
腕の回旋運動からでも、
その人の身体の使い方が理解できます。
色々と課題が出たところで、
それぞれの人に対して、身体の使い方をアドバイスすることを心がけています。
いつも生徒さんから言われるのは、
「指の動きの問題って、指だけの問題ではないのですね…」
それに気づいていただただけでも、
私自身とても嬉しいです!!