昨日のクリスマス。皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。

今年はクリスマス曲集の制作に比較的多く関わらせていただいたので、

それらがいろんなところで活躍しているといいなと思いながらの

クリスマスシーズンでした。

 

さて、年末もいよいよ大詰め。

大掃除、ならぬ、過去の浄書関係の書類を整理しています。

 

スクール時代の課題。見返していると、

「わぁ〜こんなこともできていなかったガーン

「こんなに突っ込みどころ満載のものを提出していたとはポーン

 

我ながらびっくり、赤面するようなものが次々出てきました。

 

自分で突っ込めるようになっただけ成長した、ということでしょうか。

 

 

といっても、

幼少期お世話になったピアノの先生のレッスンは、

ソルフェージュに始まり、作曲その他、

楽譜を書く機会が比較的多かったのです。

 

符尾の長さは1オクターブ分など、基本的な記譜ルールも、

きちんと教わったほうだと思います。

 

自分自身でも、楽譜を書くことは以前から好きでした。

アナリーゼなども好きで勉強していましたから、

自分でいうとちょっとおかしいですけれども、

楽譜のもつ音楽的な意味についても、極端に鈍感なほうではなかった、

と思います。

 

それが、実際、「出版に耐える楽譜を書いてみましょう」となると、

ページが真っ赤になるほど添削が入るものしか、書けなかったのです。

 

それくらい、浄書のルールというのは、音楽を楽しむ人々からみて、

浮世離れしたところがあるのですね。

 

実際問題、浄書のルールには、出版上の美学といいますか、

本質的には音楽と関係ないルールも存在しますので、

すべてのルールを知る必要はまったくないと思います。

 

ですが、浄書ルールを知ったことで、

たとえば趣味のアレンジで楽譜を書く時なども、本当に迷いがなくなりましたし、

楽譜の読み方、理解の仕方が上手になったなという実感もあります。

浄書のルール(というよりは哲学のようなものでしょうか)を知ることは、

音楽を愛する方々にとってけっこうメリットがあるのではないかな、

と思っています。

 

それをうまく伝えられるようになるには、

まだまだ頭の整理が必要だなと感じますが、

自分なりに、表現のしかたを見つけられる日がくるといいなと思っています。