先日の楽譜セミナーで話題にあがった、
日本の楽譜出版の先駆け、「セノオ音楽出版社」。
神戸にある、民音音楽博物館 西日本館にて、
実物を見ることができる展覧会が開催されています。
セノオ楽譜といえば、ピース楽譜。
当時さまざまなクラシック曲を1曲ごと冊子にし、
比較的安価で売り出しました。
一般にも求めやすい値段であったにも関わらず、
装丁は竹久夢二など当時の売れっ子画家・デザイナーが多く手がけ、
浄書もとても美しい、質の高い楽譜です。
浄書はハンコ浄書。
現代の日本の浄書に通ずる美意識を感じます。
表紙がリソグラフィによる美しいカラー印刷だったことから、
従前よりコレクターが多く、現存する楽譜が比較的多いセノオの楽譜ですが、
たくさんの楽譜を一度に見られる機会はなかなかありません。
音楽大学の図書館等では、セノオ楽譜を多く収蔵していますので、
訪れて閲覧することも可能ですよ!
昨年、東京でも展示があったようですが、チェックを怠っていて、
訪れることができませんでした
今回も、遠方なので訪れることは難しそうですが、
またいつか、こんなイベントが企画されたら嬉しいなと思います。