
とにかく狂ったように最近この曲ばかり聴いてる。
まだ握手券もついてない時代のシングルをいちいち購入し、家に帰ればヘビロテしまくったあの日みたいに・・・こんなにも同じ曲を短期間で何度も聴いたことは最近なかったと思う。気持ち悪いくらいにベタ褒めしたい。
CMでもおなじみのナンバー。
夢にむかって諦めず突き進んでいくメッセージ性の強さと軽快な曲調がCMのコンセプトにもぴったりで気持ちいい曲だ。ドラマ、アニメ、CMなどに曲を提供する所謂タイアップはもはや日常的な行為になっているが、その作品や映像が持つイメージをぴったり表現できている曲は意外に少ないような気がする。この曲はその点で言えば完璧だと思う。
流れるようなメロディの美しさが終始一貫されており、それを支える音も彼女の声の良さを活かせるだけのギリギリの軽いアレンジになっている。わかりやすい歌詞も取っ付きやすく聞きやすい。
特にサビや間奏部分で使われているホーンの音が心地いい。うまく言えないがJPOP的なさらっとメロディに乗るこの手のホーンの音が僕は好きだ。
また音の強弱の付け方も絶妙。Bメロ部分のふっと力が抜けていく浮遊感やサビの入り口、二番Aメロの出だしの何かが始まる前の静けさのような展開がより一層曲を盛り上げている。『ヒカリヘ』でこじあけたダンスミュージックとしての強さと楽しさ、miwa本来が持つ前向きさをキラキラのポップスとして表現した非常に優秀なJPOPだと僕は思う。
今回の記事では彼女の音楽を絶賛しているが、第一印象はあまりいいものではなかった。YUIの二番煎じかと思った。メディアはおそらく最近の若者に絶大な人気を誇るかわいい新世代ロックガールとして宣伝しているだろうし、僕が彼女に抱いた第一印象もまさにそれだった。が、だんだん印象が変わってきた。
極めつけは紅白で演奏された『ヒカリヘ』。あのステージはよかった。堂々としていて、きれいで、初々しくて、でもパワーに満ちあふれていた。あんなに踊れるのにポップで大衆受けのいい曲なかなか書けない。後に登場したサカナクションと続いて、あの時間は間違いなくダンスホール紅白状態だった。
ロックではなくJPOP、最近で言えばいきものがかりを聴いている時のような堂々とした歌謡曲としての普遍性のある歌の力を感じる。そして両者共、長い目で見ていくと色んなタイプのポップスを作っていくユーミンやドリカムのような(ざっくりで申し訳ない)タイプの歌手になっていくのではないか?と思い出した。そういう才能って実は少ない。ルックスもいいからカリスマ性もあるだろう。もっともっとこれから大きなセールスを叩きだし、普遍的なJPOPを歌っていく存在になっていくのではないか?と推測している。
まぁ面倒な話はこれくらいで、ちょっとしばらく注目したいなと思える久々の女性歌手かも。