今宵は藝能の話をしよう。 | あずき年代記

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ブログの恥はかき捨てかな…

桂ざごばさんが亡くなられた。

76歳。


落語通の友人に訊いたことがある。

ざごばさんは東京で独演会やらないのかな?

大阪がホームのひとだからね。

それに、と、友人は言った。

ざごばさんは鬱病が持病なんだよ。

わたしは絶句した。

兄弟子の桂枝雀さんも鬱病で自殺したからである。ざごばさんは、師匠米朝さんと談志さんのふたり会の二日めを談志さんがすっぽかして激怒したという。その談志さんも鬱病だった。だからか、米朝さんと談志さんは和解できた由。


久我美子さん逝去93歳。

久我さんのデビュー作「四つの恋の物語」をNHKーBSで観たことがある。山本嘉次郎・豊田四郎・成瀬巳喜男・衣笠貞之助監督のオムニバス映画。久我さんは豊田四郎さん監督作品のヒロインで、大学生役の池部良さんに淡い恋心を寄せる役だったとおもう。これが1947年。翌年が、黒澤明の「酔ひどれ天使」。いまの朝ドラの滝藤賢一さんの元ネタ的存在が志村喬さんだろう。



桑田佳祐さんが4月に神戸の老舗キャバレーで行った、JAZZ・シャンソン・昭和歌謡のライブ番組を観た。


「東京ブギウギ」のイントロで、桑田さんが脚をガニ股に開き、高高と垂直に振り上げた右手を腹部に置いた左手の掌にオーバーに打ちおろすアクションに笑った。


なぜか?


あの動きは、去年お亡くなりになった最後のクレージーキャッツ、犬塚弘さんの模写だからである。


自然に出てきたものだろう。


桑田佳祐さんは摩訶不思議なひとで、若い頃から、美輪明宏・野坂昭如・ナット・キング・コールが好きなのである。


彼らは、当方の好みでもある。


まえもかいたが、桑田佳祐&戸田恵子 昭和歌謡ふたり紅白合戦をNHKで製作してほしい。


戸田恵子さんとNHK・アミューズの関係性を考えれば無理筋の企画ではないとおもうが…。


いまのうちですぜ。

審査員とか、応援のコラボは要りません。