スマートフォンとうつ病/不安症の関係 | 加藤 豪(Go Kato)

加藤 豪(Go Kato)

1人でも多くの人が救われるように、聖書の福音を述べ伝えています。

 スマートフォンの使用と、それらが発する人工的なEMF(電磁波)との関係に対する懸念が高まっています。多くの科学者やホリスティック・ヘルスケア・プロバイダーは、これらの周波数の振動が脳波や細胞の機能、感情的な幸福感を変化させると警告しています。

 

 Frontiers in Public Healthに掲載された新しい研究では、医学生の間でスマートフォン中毒が顕著に蔓延しており、日常的な使い過ぎとうつ病が重要な要因として浮かび上がってきました。 また、北米放射線学会(Radiological Society of North America)が発表した別の研究によると、スマートフォンとインターネットの使い過ぎが脳内の化学的不均衡を引き起こし、それが利用者の不安や抑うつにつながっていると報告しています。

 

●スマートフォンによるライフスタイルが脳機能と行動を変えている

 Pew Research Centerピュー・リサーチ・センター)の調査によると、アメリカ人の46%がスマートフォンなしでは「生活できない」と考えています。多くの人にとって、スマートフォンでインターネットにアクセスし、最新のニュースやソーシャルメディアの投稿をチェックすることは、生活の一部となっているのです。しかし、人々、特に若者は他の人間ではなく、スマートフォンと接する時間が長すぎるという懸念が高まっています。これはスマートフォンによるライフスタイルが将来の世代に与える短期的、長期的な影響が出るリスクを示唆しています。

 

 高麗大学の研究者たちは、脳のMRIの一種である磁気共鳴分光法を用いて、スマートフォンとインターネット中毒を公言する十代の若者たちを調査しました。平均年齢約15.5歳の男性スマートフォンユーザー19名と、スマートフォン中毒でない男性19名からなる対照群を調査しました。依存症の男性19人のうち、12人が9週間の認知行動療法を受けました。この療法は、オンラインゲーム依存症のために実施された治療プログラムを修正したものです。

 

 スマートフォンの使用や電磁波曝露によって引き起こされる不安やうつ病には、効果的な治療法があります。各ユーザーの依存症の重症度を判定するために、テクノロジー依存症に関する標準的なテストが用いられ、スマートフォンの使用が社会生活、日常生活、睡眠、生産性、感情に与える影響に関する回答が評価されました。

 

 結果として十代の依存症患者は、不安、抑うつ、不眠のレベルが非常に高いことがわかりました。磁気共鳴分光法による検査では、Glx(グルタミン酸)に対して中毒者ではGABAレベルが有意に増加していました。GABAは脳の神経伝達物質であり、脳のシグナルを調節し、Glx はニューロンの興奮を引き起こします。この不均衡は、不安、うつ病、中毒性の行動パターンと密接な相関関係があります。しかし、認知療法を受けた依存症の十代の若者は、GABAとGlxの比率が著しく改善しています。 脳が完全に正常化したケースもありました。

 

●健康のために家族のスマートフォン使用を制限する

 米国国家毒性プログラムの研究によれば、スマートフォンの使用が脳腫瘍や心臓腫瘍のリスク上昇につながることが、科学的根拠に基づいてわかっています。子供の脳は、大人の10倍もの電磁波汚染を吸収する可能性があり、テクノロジーによる電磁波暴露の危険性がはるかに高いことに留意すべきです。

 

結論:幼いほどリスクは高い

 どうしてもスマートフォンを使いたい場合は、ハンズフリー端末を使用しましょう。また 子供には出来るだけスマートフォンを使用させないようにすること、そして使用しないときは電源を切り、枕元に置いたまま寝ないようにしてください。

子供たちには、携帯電話やインターネットから離れ、外で遊ぶように促しましょう! 自然の中で過ごす時間は、誰にとっても良いものであり、電磁波の影響を相殺するのに役立ちます。