奇しくもクメール正月元旦にロックダウンとなったプノンペン。

3日目以降急に厳格化され、ウォーキングなどの運動や、同じ町内からの移動が一切制限されました。

その後公共の市場もすべて閉鎖され、庶民の台所も閉じられました。

しょうがないので、家でこもって仕事していたのですが、2週間たって、新たな動きが!

 

プノンペン都内が、赤、オレンジ、黄色の三色に塗られたのです。

 

 

赤は、超ロックダウン。

家から出ることも、買い物すら禁止され、政府が配給するしょっぱいものを食べて暮らさなければならない地区。

そんでもって政府からの配給がひどい! 米、醤油、魚醤、魚の缶詰、あとカップラーメン。ね、全部しょっぱいんです。

せめて、野菜を届けてあげてほしい。このままでは、アフターコロナはみんな高血圧ですよぉ。

オレンジは、なかなかロックダウン。

買い物は週に3回まで行けるけど、ビジネス活動は禁止。

黄色は、そこそこロックダウン。黄色以外の地区へはいけないけど、黄色ないならビジネス活動がOK、買い物もOK、散歩もOK。

 

これが今日から適用になりましてん。

わたしの家、黄色でしたー! そして、オフィスも黄色。

 

わたしが住んでいるところは、日本的に言うと、プノンペン都チャムカモン区トンレバサック町。

オフィスがあるのは、バイクで3分とかからないすぐそこなんですが、バンケンコン区バンケンコン町1。

隣どうしの町だけど、これまで境目には、ベルリンの壁のごとく柵とロープが張ってあって、「てやんでぇ、通るんじゃねーぞ」って顔の警官たちが見張っていたのでした。

 

それがですね。

黄色になった途端、今朝から、柵も、ロープも取っ払われて、これはまるで1989年のベルリンの壁崩壊です!(という気分)

 

 

柵がなく、通行できるだけで、そして、人々がまた外に出て歩いていたり、子どもが自転車にのって笑っているのを見ただけで、涙が出そうになりました。

ただの、ふつうの朝なのに。

 

たった2週間だけど、閉じこもったおかげで、当たり前の日常のすばらしさを噛みしめている、4月29日の朝です。

今日は、日本は昭和の日。昭和から平成になったのも、1989年! あら!