台風14号が近づきつつある先週末、この世界の広さ、大きさを
想像できる自由実験プログラム『生物顕微鏡と実体顕微鏡』を
実施しました。
なぜなぜルームの机には、たくさんの顕微鏡がならんでいます。
来場したみなさんは、それらをつかって観察します。
大人のみなさんは、学生時代を思い出しながら、
お子さんたちは、小さな世界におどろきながら、
ひたすら観察します。
2種類の顕微鏡を用意しました。
一つは、実体顕微鏡。
これは、見たいものをそのままの形で観察できます。
両目で上手に観察すると、平面でなく立体的に見えます。
ただし、倍率はルーペほど。
砂粒など、やや小さなものの観察に適しています。
一粒一粒がよく見えます。
粒の角(かど)が丸くなってますね。
そして、こちらが生物顕微鏡(明視野顕微鏡)。
薄い試料に光を透して観察します。
高倍率(数100倍)で観察できます。
でも、視野の明るさとピントの調節ができないと、何も見えません。
エコハウス脇にあるビオトープ(池)の水を観察しました。
うまく調節すると、こんなのが見えました。
イトトンボのヤゴです。
もっと小さな生き物も見えました。
ケンミジンコ(コペポディド幼生)のなかまです。
さらに、もっともっと小さな生き物も。
中央のちょっと緑がかっているのがケイソウのなかまです。
普段の生活では、なかなか使う機会がない顕微鏡ですが、
ここではゆっくり、じっくり、納得するまで観察できたようです。
こんなかわいいプランクトンも見えました(動画)。
顕微鏡をつかうと、私たちをとりまく「小さな世界」を探検できます。
一滴の水の中にも、たくさんの生き物がいることがわかります。
そして、私たちの頭上にひろがる「大きな世界(宇宙)」は、
いったいどんな世界なのだろうと、想像がひろがるかも。
自然の階層性を感じますね。