先週、岩江中学校(三春町)の1年生が体験した『水質調査』を
紹介します。
pH、窒素、リン、COD、BOD・・・、水質調査って何だか難しそう?
そんなイメージがあるかもしれませんが、「パックテスト」を使うと、手軽にできるんです。
それに、水質で欠かすことができないのは水温や水の色など、特別な
道具を使わずに調べることができるものもあります。
これらの項目は簡単にできそうですね。
当館のビオトープ(池)で汲んだ水を使って、水質調査の練習をします。
水温を測っています。温度計の上端をつまんで、目盛りを読みます。
体温の影響がないように、温度計を手で持つのは目盛りを読むときだけです。
水の匂いを確認しています。
特に匂いはなかったようです。
本講座の担当(塩澤)がパックテストの使い方を説明してます。
生徒のみなさんは、真剣に聞いています。
パックテストのチューブに試料水を吸い込みます。
これが、意外に難しいのです。油断すると、指示薬がこぼれ出ます。
パックテストのチューブに試料水を入れてから一定時間が過ぎたら、
色見本と比較して、pHやCODなどの値を読み取ります。
読み取った値を記録用紙に記入します。
そして、これからが本番です。
各班にA~Dの4種類の試料(水)を配りました。
生徒たちは、それらの水質調査の結果から、4種類の水がそれぞれ
どんな水なのかを考える課題に挑戦しました。
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試料 A B C D
匂い なし なし なし やや甘い
濁り あり なし なし あり
pH 8.0 6.8 5.0 5.0
COD(mgO/L) ― 90 0 13
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これだけのデータから水の正体を考えるのは難しいですね。
実際に見たり嗅いだりして、総合的な判断が必要です。
試料水は、米のとぎ汁、炭酸水、清涼飲料水などです。
パックテストは、インターネットで購入可能です。
河川や湖沼の水質は、そこに棲む生物の影響で季節変化が見られます。いろいろな水の水質調査をしてみたくなりますね。
みなさんも水質調査をしてみませんか?
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次の日曜日(13日)の宵から月曜日(14日)の明け方にかけて、
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当日、晴れますように!