これは、2月1日(土) に見えた上弦の半月(月齢 7.6)です。
昨年は、アポロ11号の月着陸からちょうど50年ということで、
何かと話題になった月です。
写真中央には、アポロ11号が着陸した「静かの海」が見えてます。
月を観察するときには、平坦な海よりも起伏に富むクレーターに
目がいきませんか?
ちなみに、直径がおよそ 20km 以上のクレーターには、
リンネやガリレイなどのように有名な科学者の名前が
つけられています。
クレーターが密集するところでは、隣接するクレーターの縁が
くっついていることがあります。
そんな場所の一つが、月面X (げつめんエックス)です。
これは、上の写真をトリミングしたものです。
写真中央に白色の小さな “X” が見えています。これが月面X。
月面への太陽光の当たり方(影のでき方)がうまい具合になると
暗闇に “X” が白く輝いて見えるんです。
天文の世界には、ほかにも人気の “X” があります。
「みなみじゅうじ座」という星座です。
でも、近くには「にせ十字」もあるので間違えないでくださいね。
そして、夏の天の川を優雅に飛ぶ「はくちょう座」には、「北十字」という
別名があります。夏が近づいたら見てみましょう。
映画やアメコミの世界にも人気の “X” がいます。
「X-MEN」ですね。
虫の世界ではどうかな? と、図鑑で探しました。
すると、いました。カメムシの仲間「ベニツチカメムシ」です。
*伊藤修四郎ほか編著「原色日本昆虫図鑑(下)」保育社刊より
このように、自然界や人間界のいろいろなところに “X” があります。
みなさんのお気に入りの “X” は何ですか?