ヤコブスハブン氷河の崩壊
NASA
によると、グリーンランドのヤコブスハブン氷河
がわずか一晩で1.5kmも後退するという現象が発生したとのことです。
図1:ヤコブスハブン氷河の大規模崩壊。7月6日の段階では陸から海へ流れ込む氷河があった。それが7月7日には氷が浮かぶ海に変化している(水色っぽく見える)。崩壊は、面積にして7km^2に達する。皇居の敷地面積が約1.4km^2なので、皇居4個分の面積の氷が一晩で崩壊したことになる。
ヤコブスハブン氷河の後退は以前から知られていました。しかし、これほどダイナミックな現象が起こるとは驚きです。
図2:ヤコブスハブン氷河の後退。およそ160年間で40kmほど後退している。特に2001年以降の後退は急速で、後退速度は3km/年に達している(それまで平均0.3km/年だった)。以前紹介した
、グリーンランド氷床の融解加速という事実と一致している。NASA HP
より。