なぜ自分がそこへ行ったのか、今でも明確に説明できない。
ただ衝動があった。
 

2階にあるBar。

それも日本酒Bar。

昼でもやってる。

ムシマルは一本の矢になって突き刺さることを決めた。
 
 
2024初春にできました美丈夫でお馴染み『濱川商店』さんのアンテナショップ。
 
SNSにはこうありました。
『 濱川商店は2024年、創業120周年を迎えまし た。
その記念すべき年のチャレンジとして、高知 市追手筋1丁目に、アンテナショップ「濱川 商店追手筋蔵」と「BAR夢許(ゆめばかり)」を 1月28日(日)オープンしました。
1階は「追手筋蔵」。美丈夫はもちろん、美 丈夫セレクトの高知県産品などを取り扱いま す。店内の一角にはstanding sake barがあり、 日替わりで3種飲み比べセットもご用意してい ます。
2階は本格的な日本酒バー「夢許」。日本酒を より深く知っていただける、楽しい空間にな ればと考えています。
皆様のお越しを心よりお待ちしています 』
 
1Fは試飲もできる酒屋さん。
立ちのみ可って感じですが、それはどっちかというとお酒を買うための考慮用っぽい?
Bar左階段を上るのです。
 
 
先客・・・・外人さんが3名!?日本酒に関する嗅覚スゴ!
外人さんのシャツが『一滴入魂』、酒好き外人さんだ!
 
カウンターは長い一枚板。
窓からは日曜市が眺められる。
(ということは・・・)
祭りとかにも良いかも。
 
カウンター以外には、テーブル4人席もひとつ。
BGMはなく、プロジェクタで美丈夫のメイキング映像が流されています。
 
バーテンダーさん、いや日本酒ソムリエさん?
きっちりとされた佇まい。
コナン君だったらソムリエさんにオジサン居合いをやってるね。って言いそう。
 
入ったときはムシマルと外人さん(後から話しを聞くにシンガポールかららしい)3名。
もちろんムシマルと外人さんには一切の関係がない。
日本酒、人気なのかなー世界で。
 
着席してメニュー。
 
つまみは板わさとかちくきゅうとか・・・・酒に合いそうなのが・・・
ほかにも、かんばもちとかあります。
妙手、Barにかんばもち!
 
高知名物ちくきゅうや、ウナギもあるのもちょっと惹かれます。
 
 

グラス5000円の日本酒がありました。ボトルじゃなくてグラス!

これは手が出ないや。

お店もフラッグシップというかこんなすごいのも呑めるよという格を示していらっしゃるのかな?
それとも普通に注文される方がいるのか?お大尽め・・・。
 
ムシマルはそれなりのやつを頼むぜ!
【米一粒酒一滴】700円
美丈夫歴は長いのですが、意外と初めていただくかも美丈夫さんのこの銘柄。
あ、このラベルデザイン、初めて初めて。
 
すう。こくん。
果実でなくてヒノキみたいな清涼感。
甘くはなくて、サムライかサムライミみたいなキレ味しています。
 
からいけれどつらくない。
キシリトールかなにか入ってそう、なんかからだが欲してるかも。
 
お酒。
たぶんすきっ腹にいただくと滅びるやつ、ムシマルが。だから滅びた・・・。
 
チーズに合います。
そうそう、酒盗チーズを頼みました。
 
【はらんぼ酒盗クリームチーズ】600円
小皿サイズでもなかなかどうして満足感じます。
酒盗が強くて後からチーズが追い抜く感じ。
 
酒盗もチーズも臭みというかクセがあるんですが、米一粒酒一滴がそれをサパァと刈り取る。

残った風味を刈り取る姿をしているだろう?

 

ス・ルラクセ時代からずっと酒盗チーズが好き
あ、チーズこってり。
完全に酒のアテ。

これは・・・・ネバーエンディング酒アテ。

 

ぷはあ。
積むべき誠実さを丹念に積み上げたという印象。
ぼんやりした倦怠感と、若干の多幸感ーー。
おいしい。
 
 
お酒もう一杯。
【美丈夫 cel-24】700円
はじめに小さな輝き。
亀泉さんのcel-24よりもいごっそうというか暴れはっちゃく。
グラスだからかもなあ。強引に持っていく横綱のような旨みのワガママがあります。
強さのあるおいしさ。
 
スターってのはこうでなくちゃ。
起きていても見るし、寝ていても見る照明っていうの?
チカチカしてさ。
・・・・・・・・楽しそうだけど、少し寂しいんだ。
(魔法使いの夜アフターナイトから文言を取っております)
 
 
 
わ、団体さんが来た。
今度の方も言葉からして異国人?
団体さんの何人かはビールを頼む、ビールもあるんだ。
ビールもマイスターみたいな所作!
 
異国に来たみたいな外人さん率!
ワールドワイドだなあ、ワールドワイドウェブだなあ。
 
以下会話うろ覚えに供述す。
お隣のお客さんが「美丈夫って、坂本龍馬のことなの?」とソムリエマイスター(お店の方を何と呼称してよいかわからずこう呼ぶ、勝手に呼ぶ)さんに。
ソムリエマイスター(仮)さんはこう答える。
 
「美丈夫は、今の意味で言えばイケメンです」
「もう既に龍馬とか海援隊の名前の日本酒がありましたから。 ひょっとしたら坂本龍馬や中岡慎太郎をイメージして名付けたかもしれません」。
「美丈夫も夢許(ゆめばかり)も、東京の方が名付けてくれたんです、美しい日本語ですよね」。
 
呟きは詩のように。
かくして、学びを得ながらほろよう。
 
お会計2000円。

美丈夫の燗酒あります、熱くして美丈夫をいただいたことないから次に来たら頼むかも。
こういう酒蔵の出すチャレンジブルなやつ、好き。
僕が一番自分のところの酒の使い方わかってるんだ―!みたいな感じで。
 
ひと一人分のからだと心を軽くして帰る。
 
さて、後日談。もしくは今回のオチ。
帰り途中、大学時代の先輩にバッタリ会う。
お子と 奥さまとご一緒だ、まさかこんな酔いどれで知己の方にお会いするとは!
ムシマルは千鳥足とシャッキリ足の間くらい、気持ち重力を感じていない。
 
奥方とお子におかれては、ファーストインプレッションが、昼から呑んでいるひとになってしまったな・・・。
反省すべきなのだろうが、風が心地よくて足取りがふわふわで、間違ってしまったとは思えなかった。
 
それでも、 いつもより落ち葉を踏まないなど、自分なりの禊ぎをしながら帰途につく。
 
 
 

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