土佐山田駅から徒歩5分。
とっぷりと夜。
二次会使いをしたいようなお店が、あった。
(ネットで見たらイタリアンぽく書かれていますが、なんか焼き鳥系のお店っぽい・・・)
潜入。
カウンターへ。
黒板にはミニコース1700円というのが有ります。
付き出しは青菜であります。
一軒めでそこそこ食べちゃったからなあ、という思いから、悩んだ末に単品チョイスに確定。
頼んだものは、つくねハーフと、炙り焼きのもも。
「つくねはうちの名物ですので、よかったら是非」と言われたため。
是非もない!名物にうまくないものなし!
つくねは店内でタイマーかけて危機で熱されているようでしたが、
炙り焼きの方はお外に焼き場があるらしく、ムシマルは店内にひとりに。
そう言えば出入り口脇にBBQというかなんというか、炭火焼き器材がありました!
あそこで焼くんだ!店外焼き、天蓋もなく!
そんなことってあるんだ。
店内にムシマル一人だ(もう一人いたお客さんはたばこタイムなのか焼き師さんとお話に行ったのか不在)。
常連でもない一見のムシマルを信頼してくれたのか?その信頼には応えねばいけない。
【炙り焼き もも】850円か900円?
お、おお?意外!
鉄板というかスキレットっぽいやつで出たでました。
ほう、タレと、柚子胡椒がついています。
「そのままでも味ついてます」・・・そのままver、たれver、柚子胡椒verと味変が2回くらいで来てお得ってわけ!
タレにチョン。ぱく。
柔らかくて呆ける、火の玉ストレートと火の玉チェンジアップを使い分ける夏の魔物みたいな味。
そして柚子胡椒をつけたらまた別物。
鼻から崩れ落ちます。
柔らかさがかなりの高水準、それでいて歯ごたえがあります。芯のような花弁のようなものを感じます。
これは、ファンファーレだ!
熟熱がまだムシマル内で燻りそう。・・・ファンファーレがお似合いだぞ。
これは、まだ・・・もっと食えるぞ。
底知れず心身を吸い上げられるような――
埋まることのない胃袋。
キャベツと合う、肉厚なのに肉柔らかさでそうと知らせない。
肉球のように柔らかい。
いつまでも柔らかいのをやめられない肉が、未来を、繋ぐんだよ。
【つくねハーフ】
さて看板メニュー。いかに。
もぐ・・・わ、、ふわふわです。
しっかり内奥が充実して、卵黄と絡む余地というか余裕があります。
軟骨まぶされ、非常に軽やかかつ食べ応えあります。
ハーフで十分、いや十二分に旨い。膝を打つ旨さ。
ビールが空いた、汽車もまだ時間があります。
もう一杯。
【こだわりハイボール】600円
あ、ハイボールうま!
え?ピルクルのような爽やかさがあり得るのですよ。
ほかの方が頼んでいる生ビールも、一回泡を捨てておられ、なんかちゃんとした所作で注いでおられます。
【串:肩とハツとネギマ】
またお外で焼かれ・・・まずハツが来ました。
おおぉん、まことの太陽で焼いたかのようです。
これも柔らかく、こころを知りたいものは、このハツを食べるべしと煽り文が出そうなうまさ。
ハツは活きていました。
杵絹の浅のように華やいで、かつ後腐れなしでしょう。
希少部位:肩。
焼き師さんが言われていた「ささみのようなあっさりさと、皮を残した脂感」を両方兼ね備える、いいとこどりの鶏。
いや、これは発明かもってレベルにおいしい。
皮的部分がパリパリで対比のあるおいしさ。
基礎部分と伸ばした個性部分とのバランスが良く良くて良い。
皮の香ばしさとサラッと感がたまらない稀少部位。
どこかミルキー。どこかで見たら頼むだろう肩。ショルダってやがります。
ネギマ。
ネギマ肉ハフハフ。
でねぇ・・・ネギが旨い。
お肉もでかくて満足。
基本スペックが高いからあっさりでもいける自信があるんだろうな。
焼鳥は一本からいけますのもありがたいです。
そしてこの一本はサービスでした、なんかサービスしてくださいました。
完食~。
レバーとホルモンも自信ニキぽいので、次に来たら頼もう。
いちばんぼし女将さんが来店されてムシマルと乾杯などされる。
弦の方によると、いちばんぼしさんのオムライスがよいらしい。
けっこう土佐山田界隈のお店同士で仲が良い感じで、よいですね。
いのなかのかわずさんも近隣の方の評価が高かったです。
焼き師のひでさん良い人。
2950円。
汽車に無事乗れる。
よい土佐山田旅でした。