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虫ガールと恐竜ボーイ

虫をこよなく愛する娘と恐竜を愛する息子の日常を綴った日記です。
だんだん虫に慣れてきた母の写真・絵付き。

うちの息子の小学校では、
毎年5年生が川へ行って生き物捕りをする。

身近にもこんなに生き物がいることを知るとともに、

自分で生き物に触れ合うことで命の大切さを学ぶという目的で、

娘も息子もとても気に入っている。

学校では、5年生以外にも活動を広めたいということで、

土曜日に大人+希望者で川へ行くという企画があった。

こんな企画の希望者と言われて息子が手を挙げないわけはなく、
土曜日にはフツウに学校がある娘を置いて3人で参加した。


まずはライフジャケットを装備して川でガサガサ。
貸し出しの網より三回りぐらい大きいマイ網を

得意げに周囲に見せ付けるちょっと嫌な感じの息子。
(でもイマイチ捕れない)

そして誰かがヤゴを捕り、名前が分からないと、
「ああーそれジュニア隊の隊長ならすぐ分かるんだけどなー」
とデカイ声でつぶやく恥ずかしい息子。

自分で同定しろよ!!
できないなら何も言うなよ!



この日の最後にはアユの放流があった。
養殖したアユを業者に持ってきてもらい、
みんなでバケツリレー的に運んで川へ放流する。

若い女性の先生の中には
バケツの中でアユが跳ねると
「キャー!!」
と逃げ出す先生もいて、それを
「フッ・・・」
と見下したような余裕の笑みで見る息子…。

なんか…、ウチの息子…、

自慢はするわ、虎の威は借りるわ、人を見下すわ、

その割に自分もイマイチ捕れないわでいいところが全くない。

学校ではイヤなヤツなんじゃね…?
と心配になる母。


放流前、先生が
「死んじゃってるアユがいたら持ち帰って食べていいですよー」
と言っていたのでちょっと楽しみにしていたんですが、
今回のアユ、運び方がよくなかったのか
到着時にかなりの割合が既にお亡くなりになっていた。
一人2~3匹ぐらいずついただいてもまだまだ余っている様子。

先生方も困っていたので、

「もったいないから多めにもらっていいよ」

と息子に言うと、もう本当に遠慮なくもらったらしく、
信じがたい量になっていた。

重いといいながらがんばって持ち帰り、
家で出してみたのがコレ。


33匹…!!

おすそ分けを試みたものの
急すぎて欲しいという人が見つからず、
33匹全部洗って内臓を除いて

その日食べるもの以外を冷凍にするという苦行を実施。

その日は早速夕食で塩焼きにした。

ちなみに気になるお味は…、

めっちゃおいしかった。
スーパーで買うより数倍おいしい。


ありがとう鮎さん!!

君たちの死は決して無駄にはするまい。

その後はから揚げなども楽しみ、
33匹全部おいしくいただきましたとさ。

 

ちょっと前まで科博でやっていた「化石ハンター展」に、
息子と同じ歳のそういうのが好きそうなお友達を誘って行ってみた。

ちなみに我が家は科博のイベント大好きで、最近のは大抵全部行ってる。

会場で解き放たれた男子2人、会場を風のように駆け抜ける。
文章はちっとも読まないので早いけど、
結局3周ぐらい回って楽しんでいた。

その子とそのママは息子が所属している
「ジュニア生物調査隊」にも興味あり、
ネットの新聞なんかもチェックしてくれていたらしい。
我が家もロクに知らない情報まで知っていた。

そこでママを誘ってみた。
「来年ジュニア隊応募してみようよ!楽しいよ!」

ママのお返事。
「うちの子、生き物は好きだけど
 虫さわれないんだよ…」


「え!!」
驚きの返事。

虫が触れないとなるとジュニア隊入隊は難しいけど、
でもとてもそうは見えない。
いろんな知識もあるし、息子と同じく生き物オタクの風貌さえかもし出している彼。
一番好きなのは虫よりも深海魚とかなのは知ってるけども。


疑問に思ったので、
「虫触れないの?」
と本人に聞いた。

「うーん、、、」


と言葉を濁し考え込んでいる。
ああやっぱり微妙なのか。


と思ったあとの答え。


「ゴキブリならギリいける」

なにその基準!!!


ジュニア隊はどこまでのレベルを求められているのか?

いやウチは娘も息子もゴキブリはギリどころかめっちゃアウトですが?
(オオゴキブリ系ならギリいける)
さらにジュニア隊の隊長もクモがアウトらしいですが?!

来年受験なので無理かもしれないですが、
ガッツリお誘いしておきました。


この写真もゴキブリらしい。
最近行った博物フェスで出会いました。
こんなかわいいやつなら私でもいける。

 

7月末に、恐竜ボーイがジュニア生物調査隊の離島合宿に行ってきた。

伊豆諸島の神津島。
それはそれは楽しみにしていて、
カレンダーに印を付けていたのは前述の通り

帰宅した息子に話を聞くと、
「神津島のオニヤンマは普通のより小型なんだ」
「未成熟は高く飛ぶんだ!」
「ミヤケノコリギクワガタは固有種なんだ」
「カンパチ釣りたい!」


などといつもながらの断片的すぎる話で何をやったのか全く伝わらないので
後日博物館のユーチューブで確認した。

我が家の恐竜ボーイは意外にもカメラが嫌いで、

いつも映らないような絶妙な角度にいるため

本人が何したかはよく分からなかったけど、
合宿全体の流れはよく分かった。

合宿はそっちのユーチューブを見てもらったほうがよく分かるので、
ここでは帰宅後の後日譚を書きます。



合宿後、疲れたけど楽しそうに帰ってきたムスコ。
「お釣りー」
と持たせていたお金のうち千円ちょっとを返してきた。

それから
「お土産ー!」
と、大きなバッグを出してきた。

小学校の修学旅行と同じように買い物の管理は厳しいと思い込んでいた母は

(よく考えたらそんなわけないんだけど)
え!!お土産買うなんて聞いてない!
とその瞬間思った。
 

が、5000円持たせていて、
昼食やお茶代に2~3000円使うと言われていて、
1000円ちょっと返ってきたっていうことは、
まあ1000円前後のおみやげか。
それならいっか。

お土産といって出てきたものは
ありきたりのクッキー、
ありきたりの誕生日付きキーホルダー

(3人分あったが母の誕生日だけ違ってた)、
どこでも売ってるレーザー加工で立体的な絵が付けられた置物

まあ、親からするとありきたりでも子供からしたら魅力的なのかな。

思い起こすと、ほしがっても
「どこにでもあるじゃん」

と言って1回も買ってあげたことなかったからね。

わずかに気になっていたキーホルダーの母の誕生日が違う件についてムスコにツッコんだら、
「その日のものが売り切れで、似たような数字ならいいかと思った」
らしい。
いいの?
ダメじゃね?
将来それ彼女にやったら別れ到来ですよ?!


で、ここまで来て母は大きな疑問を感じた。

これ1000円じゃ買えなくね?

でもお金の計算ではそれぐらい。
自分のお小遣いでも持っていったの?
まあそれならいいけど息子がそんな用意周到なことするかなあ?

事前にお土産屋があることも知らなかったのに?
「???」になっていたところに
ジュニア隊リーダーからメール。

「昼食代集められなかったので次回の活動時に持ってきてください」



!!!!!
うおおーーーい?!

ってことは、5000円まるまる持ってたってこと?!
4000円近くおみやげ買ったってこと?!?!
(しかも大半は自分のもの)

彼がその後みっちり搾られたことは言うまでもない。

 

これが母に買ってきた唯一のおみやげ。

腹側に誕生日が書かれているが、日にちが違う。シュール。

 

昆虫大学続きます。(これで最後)
今回は雑貨屋さんたちです。

「うみねこ博物堂」のしおり。

昆虫大学の校章も作成しているうみねこ博物堂さん。

写真では分かりづらいけど、エンボス加工のキレイな栞です。
相模原にお店があるらしく、気になりつつもちょっと遠くてなかなか行けてない。
いつか行きます絶対に。


そして昆虫中心のグッズを売ってる「お拾いもの」
我が家(というかウチの虫ガール)はけっこうヘビーなファンで、
ここのグッズをちょこちょこ持っている。

最近買ったのはコレ。
ヤスデの(ホテルの鍵風)キーホルダー。


ヤスデというグロテスクなモチーフであるうえにけっこうリアルなんだけれども、
配色のせいか、なんかやみつきになる可愛さがある素晴らしい作品。

残念ながら翌日が期末テストで自粛した娘にテレビ電話して、
遠隔指令によりミニ鏡やしおりを購入。



最後にアンティーク図鑑をバラして販売していたdubheさん(すみません読めません)。
100年ぐらい前の図鑑で、輪郭は印刷だが彩色は手なんだそう。
塗り手によって出来が大きく変わるんだそうな。
トラップされた私に、あろうことかお店の人が「ゆっくり選んでください」と虫眼鏡なんて出してくれたので、
お言葉に甘えて散々長居して見て一番キレイと思えた一枚を購入。


この解像度では伝わらないと思うけど、

甲虫の外羽の凹凸一つ一つがきちんと描かれていてものすごく美しい。

大事にしすぎてカバンに入れずに別で持っていたら、トイレに置き忘れそうになったというのは内緒の話…。
 ※忘れて5分後ぐらいに慌ててトイレに戻ったら既になく、「マジで?!」と呆然と受付に行ってみたら届いていた!
  届けてくれた方、大感謝!!



そして日本野虫の会では超視界が悪くなるというトンボメガネを横目に見て、

息子が虫ボトルを購入し、特攻服で写真撮影。(ダンナ)

 

4年ぶりの昆虫大学、超満喫した。
残念だったのはずっと前にスケッチラボでお世話になった舘野鴻さんが
コロナ濃厚接触者となりサイン会がなくなってしまったことでしょうか。


次回は2024年開催。絶対いくぞー!

(おまけ)帰り道でジュニア生物調査隊の子に偶然遭遇しました。
 彼は午後から行く予定なんだそうな。

 

 

昆虫大学続きます。
続いてやって来たのは昆虫食のブース「TAKEO」
前回はコロナ前だったので
その場で揚げてその場で食べてみたいなブースでしたが、
今回は残念ながらそれはできず、袋入りの昆虫料理の販売だった。

その中でひときわ目を引いたのは

「タガメサイダー」

そのインパクトに思わず購入。
※見本はタガメが乗っていましたが、現物は飲み物だけです。念のため。


一本購入して家で飲んでみると、
青リンゴのような爽やかな香りのするおいしいサイダーだった。
この青リンゴがタガメエキスとのこと。
うそ?!

これなら普通のジュースと言われて出されても、
よっぽどのマニア以外は全員が間違える。



続いて北九州から出展したという「魚部」さんのブースへ。
ここは水棲昆虫の展示などがあって、
淡水にすむ生き物を扱っているジュニア生物調査隊ドンピシャの内容。
横を通った息子がそれはもう自然に吸い寄せられた。

彼は店員さんともゲンゴロウやドジョウトークでそれはそれは盛り上がり、
読み応えのある厚さの山椒魚の本を一冊お買い上げ。
買ったはいいけどちゃんと読めよー!

さらにはそこにいた水棲生物研究者の方(昆虫大学夜学でも講演された中島さん)に話しかけ、
口頭説明のみで我が家のドジョウを同定いただくという無謀な試みをした挙句、
名刺だけでなくサインまでいただいた。



それから毎回出店されているAntroomで
宝石みたいなミツツボアリを眺め、
「どうやったらアリを殺さずに蜜をちょっと味見できるか」
を真剣に考える。
母は2010年ごろに「ダーウィンが来た」で見てから10年ぐらいずっと気になっている。
尻の穴からチュッっと吸ったらどうか。
または腹に針でちょこっと穴を開けて、すぐに接着剤でフタをしたらどうか…


↑薄茶色に輝くのが蜜を溜め込んだ働きアリの腹です。



さらにクモとムカデとゴキブリのお店に吸い寄せられる息子を
遠目に見ながら、次回へ続きます。