娘の通う学校では、学校行事で多摩川の生き物を観察する
「ガサガサ探検隊」というのがあり、
俳優の中本賢さんが川遊びと川の生き物についていろいろ教えてくれる。
5年生対象なのでちょうど娘の学年にあたる。
平日なので見に行けないのですが、
ジュニア生物隊で鍛えられている娘、さぞや活躍しただろうと思っていたら
他の子に遠慮したとかでイマイチ捕らなかったらしい。
なんだよ・・・
虫好きも学校では若干表に出せなくなってくる悲しい年頃。
で、このガサガサ探検隊の大人向けが開催されたので行ってみた。
どんな感じなのか見てみたかったし、
あとは娘と違ってガシガシ行く息子を連れて行きたかったというのがある。
学校のイベントらしく、まずは市の教育施設に集合。
着替えて中本さんの解説から始まる。
まずは川についての基礎知識。
上流から下流に行くにしたがって石の大きさが全く違うこと、
川は海の満ち引で淡水域と海水域が変わり、呼吸していること。
そして多摩川は3~40年前までは下水が整備されていなかったため、
家庭の洗剤の泡が一面に広がる死の川だったこと。
それが人々の努力で徐々にキレイになり、今では魚も昆虫も沢山住む川になっていること。
誰も興味を示さず観察に来ないから、そのことを誰も知らないことなどなど。
話すのも笑いをとるのもとても上手だった。さすが芸能人。
息子が早速聞かれてもないことに対して挙手して回答していた。
こういう態度だけはちょっと尊敬できる。
娘もここだけは見習ってほしい。
そしてみんなで川へ。
流れの緩い中州の部分で採集。
タモ網を構えて草の根を足で蹴って隠れている魚や昆虫を追い出す。
今回は魚とヤゴがよく捕れた。
ジュニア隊に通っている息子、魚はそれなりに答えられるが
ヤゴの種類はまだまだ分からず、見たことのないものが捕れると
中本さんに聞きに行く。
コオニヤンマ、コヤマトンボが多かった。
テキトーに捕った中に1匹珍しいらしいのがいて、聞くと
「これは珍しいなー、でも完全に名前は分からないなー」
と言う。
そこでジュニア生物隊を思い出す。
これは観音崎に聞くしかないっしょ!!
「知人に水生昆虫の専門家がいて・・・」
と言うと、
「おっ、それなら持って帰って見てもらうといいよ!」
とのことだったので、1匹いただいて帰ることにした。
息子も
「レアだったら観音崎博物館にあげる!」
とのことだったので、さっそく連絡してみました。
楽しみですが、今回「おっこれは絶滅危惧種!」という虫が結構いたので、
絶滅危惧種なのにそんなに簡単に出るのかー?とちょっと半信半疑でもあります。
あっという間に時間がすぎて正午に解散。
楽しかった。
中本さんはプロではないだけあって、
どちらかというと個々の種名にこだわるよりも、
「みんなは環境破壊とか悪い部分ばかり見ているが、
多摩川は確実にキレイになっている。ちゃんと興味を持って、
よい部分もしっかり見て、未来に希望を持とう。」
という主張が強いようだった。
同じように生き物が好きでも人によって主張や考えがいろいろ違うんだなあと思った。
このガサガサ探検隊、多分安全面から高学年が対象なんですが、
この年になると残念なことに本当に嫌がっている女子も多い。
息子のクラスだったらみんな楽しめそうなのになあ。
低学年じゃやっぱり危ないのかなあ。
と考えてしまいます。