虫ガールの我が娘。
彼女のお気に入りに、「しっぽピコピコ虫」と呼ばれるイモムシがいる。
けっこうでかいイモムシで、お尻にしっぽ?というかトゲみたいな形状のものが生えていて、
これをピコピコと動かしながら歩く。
歩く姿はけっこうユーモラスで、
好きな人から見るとたまらなく可愛く、
嫌いな人から見るとやばいレベルにキモいんだろうと想像できる。
ネットで画像から名前を調べてみると
スズメガの仲間の幼虫で、たぶんセスジスズメというらしい。
サトイモの葉っぱなんかを大量に食べてしまうので
農家の人にとっては害虫だけど、毒や病気などの害はない。
「しっぽピコピコ虫」で検索してもけっこうヒットするので、
それなりに一般的な名称らしい。
娘がつけたと思ってたww
で、このしっぽピコピコ虫と娘の初めての出会いは、
彼(彼女?)が以前道路を横断しようとしていた時のこと。
「ねえ!幼虫が道路渡ってるよ!」
と早速我が家の姉弟に見つかった。
「車が来たら危ないねえ!ほかくしよう!」
余計なお世話か命の恩人かイマイチはっきりしないけれどもとりあえず捕まえた。
それがコイツ。

いやーデカイ。
小学生の指よりデカイ。
背景と混ざって見えにくいですが、白い点になっているところがしっぽの先端です。
最初は道路脇の原っぱに置いてあげるつもりだったらしい娘。
が、拾ったイモムシを眺めると
「しっぽついてる!」
「しっぽ動いてる!」
「ぎゃはははは!」
と大盛り上がり。
二人はいたく気に入ってしまい、
「飼う!」
となった。
はい、「飼う」出ましたー。
いいですよ。母はもう慣れてますからね。
もう好きにしてください。
死んだらかわいそうだからちゃんと世話だけはしてね。
その辺に生えていた葉っぱを餌用に適当に摘んで、そのまま連れ帰って飼うことになった。
帰宅すると、二人共争うように掴み、
手に乗せて歩かせて観察しては喜んでいた。
娘が一つ発見した。
「まま!みて!このしっぽ、固くない!」
ほう。あのトゲのようなしっぽは、触るとふにゃふにゃしてるらしい。
「かわいいねえ!」
「ままも持っていいよ!」
出た。
『ままも持っていいよ!』
見た目や動きはまあかわいいと言ってもいいんだけど、
手乗りサイズのアゲハと違ってちょっとデカイので持つのは・・・遠慮したい。
母はうえからツンツンと触るだけにとどめ、持つのは丁重にお断りしました。
「えーなんでー?かわいいのに!」
不満なご様子の娘。
その後、葉っぱと共にケースに入れておいたら、
何も食べずにしばらく歩きまわっていたけど葉っぱの影から出てこなくなり見えなくなった。
幼虫が食べずに動き回るのは大抵蛹になる前だから、
きっとケースのどこかで蛹になっているんだろう。
続きます。
