そんな娘、3歳になりました。
春は保育園の帰りにお友達と雑草を取って帰るのが日課でしたが、
夏はセミの抜け殻を取るのが日課になった。
保育園のそばに小さい公園があって、
そこがセミ天国なんですよね。
地面にはセミが出てきた穴がぼっこぼこ。
木の枝にはセミの抜け殻がすずなり。

で、セミを取るようになったら、
一緒に帰るお友達がいつのまにか男の子になっていた。
どんどん女子離れしていくムスメ。
大丈夫だろうか。
このころにはダンゴムシを拾って帰ってくるとか
セミの抜け殻ぐらいは日常茶飯事すぎてかなり慣れっこになっていた。
そんなある日、いつものようにせみの抜け殻を探していたら、
一緒にいた男の子の足に抜け殻がついていた。
「あれ、こんなところに抜け殻ついてる」
と取ろうとしたその子、
「ギャース!!」
泣き出した。何事かと覗いてみたら、
なんと抜け殻ではなく中身入りだった!!
そりゃびびる。
「とってーー!!」
と泣き叫ぶ少年。
しかし躊躇するどころか逃げるほかの母たち。
そんな中近づいていった勇気ある人がいた。
・・・それはうちの娘。
・・・やっぱりね。
が、近づいたはいいが触れなかった。
キッと振り向くと、
「まま!とって!」
なんかすごく有無を言わさぬ表情で指示された。
え、ええーーー!!
期待の目で見つめる周りの母たち。
もう取らざるをえない感じになってきた。
セミの幼虫とか触るの初めてだけど!!
考え出すと気持ち悪くなるので、何も考える暇がないようにできるだけ早く取ってあげた。
他の母たちにはすごく賞賛&感謝された・・・。
で、その幼虫。
早速娘が大事そうに手に乗せて
「これ飼う!」
おいいーーー!!
触れるんじゃねーかぁー!!
最初からオマエが取ればよかったじゃねえかー!!
とりあえず、飼ってももきっと死んじゃうよ!
セミさんはここにいた方が幸せだと思うよ!
と何とか説得して周囲の木にとまらせてその日は帰った。ふぅ。
(今思えば羽化して飛んでくだけだから飼ってもよかった。)
この辺で母は何かよく分からないけどすごいものを乗り超え
だいぶ強くなってきた。