学歴別のニート比率を叩いてみれば、現代文明の怪か?の音がする | 独学で日商簿記1級を目指すブログ!(旧名:知識ほぼ皆無で3週間独学で日商簿記2級・3級取得)~無責任理系青年実践編~

学歴別のニート比率を叩いてみれば、現代文明の怪か?の音がする

 さて、いつものように、ライブドアニュースを読んでいるとこんなニュースが。

 [ニート]中学卒や高校中退者ほど高率 厚労省研究機関調査

 どうやら、「ニート」になる割合は、中学卒や高校中退者の方が、大学や大学院卒より高いことが、厚生労働省所管の研究機関の調査で分かったそうだ。
 調査は独立行政法人「労働政策研究・研修機構」が22日公表した「若者就業支援の現状と課題」で、総務省の02年就業構造基本調査のデータを詳しく分析そうで、

 15~34歳の男子の場合、
 中学卒(高校中退者を含む)120万3000人の中で、ニートになっている割合が9.8%なのに、
 高校卒582万6000人中では3.6%、
 短大・専門学校卒179万3000人中では1.2%、
 大学・大学院卒369万3000人中では1.3%だった。

 女子の場合、
 中学卒から大学・大学院卒までニートになっている率は順に
 8.6% 2.3% 0.9% 1.3%――で、男女ともに高学歴ほどニートの率が低い傾向にある。

 同機構の小杉礼子・副統括研究員は「就職機会は高学歴ほど多く、学校中退者にほとんどない実態を反映している」と分析。
 「正社員を減らし、パートやアルバイトに置き換えられる労働市場から、ニートは必然的に生み出されている」と話している。


 少なくとも中学卒業組は、手に職をつけなければいけないということで、専門的な技術スキルが培われるわけで、そう、食いっぱぐれはないものだと思っていたのだが…
 就職難過ぎて、就職する意欲がなくなったのだろうか。
 昔は金の卵ともてはやされたのになあ。

 それはそれとして、ちょっと分析面で引っかかったことがある。

 「正社員を減らし、パートやアルバイトに置き換えられる労働市場から、ニートは必然的に生み出されている」

 この場合契約社員の話をしているのだろうか。
 でも、これではニートが増えることとはあまり直接的に結びつかない気がするのだ。
 仕事がない人が増えたとしても、職業訓練などをしていればニートではないのだから。

 まあ、仕事のない人がだんだんと嫌気がさして、職業訓練をしなくなるというような、ワンクッションがその分析にあるのなら別だが…


 実はもっと気になったのは、女子の場合、短大・専門学校卒より大学・大学院卒の方がニートの割合が高かったことなんだけどね…

 なんだかんだいって、女子にとっての現在の労働市場が見えてくるような…、見えてこないような。

 結局は、分析のできない、無責任な理系青年であった。