- 「人間、音楽なんてなくても問題なく生きていける」と思っている人は多いかもしれない。
衣食住みたいに「命に関わる」こともなければ、
5教科7科目みたいに「ちゃんと勉強しないと良い大学に行けない」なんてこともないものね。
飲食店の経営が厳しくなると、真っ先に削られるのは生演奏だったりする。
結婚式で新婦が一番気になるのはウェディングドレス。
「あぁ、そうそう、司会も結構大事よね。
生演奏?そんな予算ないし、別に目立たないから二の次三の次でいいわw」・・・となる。
大して必然性がなさそうなのに、なぜ音楽は太古の昔から現代まで、廃れることなく
人類の歴史と共に進化し続けているのでしょうか?
それは「音楽は私たちの生活を豊かなものにしてくれるのと同時に、
人類の進化においてもとても重要な役割を果たしているから」と著者の齋藤寛さん。
そうなの。人間には音楽が必要なのね。うんうん♪
この本は「音楽があることで、人はどう変わるのか?どう動くのか?どう感じるのか?」
音楽が人の心と行動に与える役割と影響についてわかりやすく教えてくれている。
特に第5章の《音楽で変わる行動心理学》はBGM効果について詳しく述べられており、
お店を経営してる人におすすめ。
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◇ 目次 ◇
第1章 なぜ、人間には音楽が必要なのか?
第2章 音楽は夢を実現させる助けとなる
第3章 音楽でストレスを消す
第4章 音楽は思考力を高める
第5章 音楽で変わる行動心理学
第6章 聴覚の感性を研ぎ澄ます
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Museはブライダルプレーヤーを10年程やっておりましたが、
《第5章 音楽で変わる行動心理学》で書かれている様々なBGMの効果は
結婚披露宴・パーティなどの生演奏にもあてはまるので、いくつか書き出してみます。
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1.マスキング効果…会話や笑い声、食器のガチャガチャという音などが音楽を流すことによって気にならなくなる
終始、厳粛なムードで会話のトーンも低い披露宴もあれば、
司会者が「みなさん静粛に!」と叫び、騒々しいまでに盛り上がる披露宴もある。
演奏の音量は会場の雰囲気、会話のトーンに合わせて増減させる。
2.イメージ誘導効果…厳粛、楽しい、優雅、高級、など、披露宴のイメージを音楽によって作る
ゲストの層や披露宴の雰囲気を読み、その時々でBGMの内容を変えていく。
また同じジャンルの曲をまとめて演奏するようにし、まぜこぜにしない。
クラシックは厳粛で格調高い雰囲気を与えるので、セレモニーや主賓の祝辞などがある前半に使う。
後半になると酒も入り、スピーチや余興で盛り上がってくるので明るい洋楽やスタンダードなどがよい。
すべてを生演奏する披露宴も悪くないが、入退場やケーキカットなど、
ポイントの部分をボーカルのあるCDにし、迎賓と食事歓談中のBGMだけを生演奏にすると、
互いの音楽を活かせる上、メリハリもできて効果的。
3.感情誘導効果…様々なシーンに合った音楽によってゲストの感情に働きかける
食事歓談BGMの1曲目は明るい雰囲気の曲を選ぶ。
厳粛なセレモニー(緊張)から和やかな食事歓談(リラックス)への雰囲気切り替えの役割。
両親への手紙シーンでは歌詞のないしっとりした曲を、
花束贈呈では感動的で盛り上がる曲を、
子ども花束贈呈では元気で軽快な音楽を演奏するなど、
シーン合った選曲と音量の変化で、ゲストの感情に働きかける。
4.行動誘導効果…食事や移動などの行動をスムーズに誘導する
迎賓では最初は動きのある曲でゲストが宴会場に入りやすい雰囲気を作る。
ほぼ全員が着席したら落ち着いた曲調に変えて新郎新婦の入場を待つ。
立食パーティの場合は来賓に「料理を取りに行く」という行動を促す意味で
最初の2~3曲はアップテンポの曲にする。
おひらきではアップテンポの曲でゲストをおひらき口にスムーズに誘導する。
全員がおひらき口に移動したら緩やかなテンポの曲に変えてもよい。
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閑話休題。
この本を読み終えたあとに、丁度歯医者の予約が入っていたので
「意識してBGMを聞いてみよう」と意気込んで(?)向かった。
診察台に座って最初に聞こえてきたのはサティの《ジムノペディ第1番》オーケストラバージョン。
「お・・・さすが♪ハープの音が安らぐなぁ~良い感じだわ」
リラックス効果あり!BGMの効果を分かっている歯科医院なのね~♪
次に聞こえてきたのはピアノ曲。リストの《超絶技巧練習曲集より「鬼火」》
「ん・・・?これ、ちょっと不気味なんじゃないの?」
さらにバルトークの《アレグロ・バルバロ》
「激しすぎない?」
何だか歯をガリガリ削られそう(汗)
そして突然「なーつが すぎ~ かぜあざみ~♪」と《少年時代》が・・・。
「なぜに井上陽水???」
声楽家が歌ってたので一瞬、日本歌曲に聞こえたが。
有線のクラシックのチャンネルを選択しているようだが、演奏形態がバラバラで落ち着かないなぁ・・・。
次はブラームス《交響曲第1番第4楽章(
今度はオーケストラ?!)
「重い~~w」
続けてシベリウス《交響曲第2番第4楽章》
「ドラマチックすぎる~~w」
・・・などと突っ込んでるうちに、痛みを感じる暇もなく治療が終了してしまった。
それが狙いだったのか?(違w
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