あなたのことを 決して忘れない


  けれど 私の心は何処へゆく
  あなたを思う心の歌は何処へゆく


  桜の花に託した 私の小枝を
  あなたに渡したら
  もう 春は暮れてゆく


  あなたには もう会えないものか
  あなたには もう何も言えないのか


  そんなことはないね
  君は 必ず 私の心の故郷へ
  帰ってくると誓った


  あなたの風は 遠く吹き過ぎて
  また 戻ってくるよと
  鳥は謳う


  あなたの声を また聴かせてね
  詩に対して 返事を待っている
  あなたの声の 届くのを待っている

 

 

 

 

 

 

 

 

(天川貴之)