心の友よ


  魂において
  つながっているのなら
  私の 最も悲しい時に
  心の声を 聴かせておくれ


  孤独に 泣いている心に
  やさしい 灯を
  かざしておくれ


  私も
  あなたの悲しい時に
  最も悲しい時にこそ
  あなたの心の声を
  やさしく 聴いてあげられるように
  心の歌を 歌っておくよ


  どんな時でも
  心の友達だから









    (天川貴之)

 

 

 


 


 あなたには あなたにしか表現出来ない
 言葉があります
 思想があります
 世界があります


 あなたを通してしか開かれない
 唯一無二の世界への入り口があります


 この入り口を
 万人に向けて開放しておくことも
 大きな愛なのです


 あなたを通してしか
 開かれないかけがえのない扉を
 あなたを通して 

 天が開かれているのです


 ショパンの音楽は固有のものです
 同じ楽想が汲んでも
 ショパン固有の音楽は
 ショパンにしか創れません


 あなたも あなた固有の唯一無二の世界を
 今 創っておられるのです

 

 

 

 

 

 

 

   (天川貴之)

 

 

 

 

 

 

 

 

  この祝うべき時期に
  ギリシャに広がる
  蒼く透き通るような光

  深く心の奥に響く声
  山々に呼応する花


  神々の饗宴
  プラトンのアカデメイア

  アリストテレスのリュケイオン


  おお バッカスよ クロノスよ
  未だ憶い出すべき
  神々の御名よ


  プロメテーウスよ
  ゼウスに栄光の光あれ

 



   《光明祈念句》
      蕪村忌に

      哲学饗宴
          山の花
              (貴)

 

 

 

 

 

 

    (天川貴之)

 

 

 


    忘れよう
    昨日のことは


    月が語った
    言の葉の数々


    憶い出そう
    一年のことは


    星が語った
    音楽の数々

 

    春の日に

    君は何を想った


    真夏の日に
    君は何をしていた


    秋の日に
    君は何を語りかけた


    冬を発見して
    君は 一息ついた


    あの人も この人も
    憶い出そう




    《光明祈念句》
           一年を
      輪廻してゆく
          冬ソナタ
               (貴)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     (天川貴之)

 

 

 

 


  あの時
  シャングリラに居た君は
  静かに考えていた


  どこにもない国のことを
  どこにもない人々のことを


  そして どこかに旅立とうとすることを
  さらに 旅立とうとして
  旅立ちきれない思いそのものを


  どこかへ行きたいと
  君は本当に思うのかい
  私は本当に思うのかい


  本当の天国はドコにある
  本当の天国のドアはココにある?


  夢は現実となり ビジョンは舞台となる


  愛はより愛らしく 理念はより柔らかに
  夏の日を彩る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    (天川貴之)