君はいつも側にいた


  側にいることが
  幸せだと言っていた


  側に必ずいつづける
  いつも そう約束していた


  しかし 君が離れる
  時もある


  確かに いろいろな事情が

  二人の間を隔てる


  そして 今
  独りで 月を観ている
  月も 私を観ている


  一〇〇%なんていうものはない?
  一〇〇%というものはある


  やさしき独立者であれ
  そう 自戒していた
  二十の頃


  人生は 旅のようだと思っていた

 

 

 

 

   (天川貴之)