いつも倹約しんちゃんのブログを読んでいただきありがとうございます。
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今回は事故物件と思ってしまうくらいの異臭に包まれた部屋の臭い問題の解決を目指します。
入居を決める前の内覧の時点で最悪の異臭を放っていた部屋でしたが、他の空き部屋と比較して色んな面でこの部屋が位置的に一番良かったということで…
異臭以外の問題で譲れない事情が幾つかあったようで、かなり妥協してこの部屋を借りることになりました。
異臭レベルですが、目がシバシバして喉がどうにかなりそうな状態で、やがて鼻がマヒして嗅覚がおかしくなります(笑)
内覧に立ち会ってくれた不動産屋さんも「この臭いは絶対に取れません」と言っていました。
入居者を探す気があったのか?と疑うしかないのですが、入居を決めた以上、この臭いをどうにかするしかありません。
私としても解決できる見通しも立たない問題の対応となってしまいました。
入居前に2回、期間を開けて「アースレッドW」を炊いています。
この事前作業の時に各トラップ内に水を補充してこれ以上の悪臭の侵入を防ぎ、そして業者さんによる清掃作業が入りました。
この業者さんの掃除にも問題があって、結局、私が掃除しなおしました。
臭いの発生源はこの排水口内にある「トラップ」と呼ばれる部分の水が蒸発して無くなってしまっていました。
写真は掃除して水を流した後の状態ですが、その前はラップが一枚被せられただけでした。
5年以上入居者が無いまま空き物件になっていたのですが、その間の物件管理が何もされなかった結果です。
空室率が50%を超えている理由がココにありました。
洗濯機を設置した部分の排水口もトラップ内の水が完全に蒸発してしまっていました。
この洗濯機用排水口以外にも、風呂場、トイレ内の便器の水も完全に蒸発して…
長年の間、全ての排水口から下水管からの異臭が流れ込む状態になっていました。
壁紙の臭いを確認すると、この下水臭しかしません。
少ない入居者に対して大きな合併浄化槽が設置されているので、浄化槽も正常に機能していない可能性もあります。
入居初日に空気清浄機を運転させましたが、数日連続運転させても「きれいモニター」が緑色になることはありませんでした。
最初にこちらの「ミラクリーンR」という業務用に持続性消臭剤を使用しました。
壁紙全体に散布して数時間後、初めてきれいモニターが緑色に点灯しましたが…その後数時間後には再び赤色に戻ってしまいます。
スプレー自体は効果があったのですが、異臭レベルが桁違いだったようです。
最初に選んだ業務用消臭スプレーはとても高価で、今後数回撒いても効果は期待できませんでした。
そこで消臭スプレー数回分で購入できる「オゾン発生器」の購入を決めました。
本格的な業務用はお値段が一桁違うので、業務用の中でも小型で安価なモノを選びました。
小型ですが業務用だけあって、今回の賃貸物件よりも広い部屋で使用可能です。
この機器の基本的な情報は購入したAmazonの説明をご参照ください。
購入時にタイマーが60分と30分の2種類が選べますが、今回は30分タイマーのモデルを注文しました。
タイマーの違いで価格は変わらないのですが、人体への悪影響が心配されるオゾンを扱う関係で無駄に長い時間を設定してしまうことを機器選定段階で防ぎました。
オゾンを扱う上で一番注意しないといけないのは「オゾンの濃度」です。
機器の操作に関する知識以外にも、オゾンに関する知識も持っておく必要があります。
その他の条件てして、換気できない部屋での使用は禁止されています。(理由は下に書きます)
私もそうですが…取扱説明書を読まずに使用するような方が扱うのはチョット危険な機器になります。
Amazonでは「新型肺炎関連の需要増に伴い、供給が間に合わない状況となっております。」という案内がされています。
バス協会が感染対策で特殊装置(この機器)を配布したとのことがNHKで放送されたようです。
実験結果もあり、オゾンの強い酸化力でインフルエンザウイルスやノロウイルスの殺菌効果が得られます。
この結果から新型コロナウイルスの殺菌にも期待が持てるようです。
ただ、現時点ではこのオゾン発生器の有効性はあまり知られていないようで、現時点ではAmazonでこの商品が売り切れるような事態は起きていません。
この機器をAmazonで購入し、届いた直後に確認が必要なことがあります。
こちらの蓋を開け、中にセットされている「オゾンプレート」と呼ばれる交換部品の損傷がないことを確認します。
十分な保護をされた状態で届くのですが、輸送時に何らかのダメージで割れている心配があるそうです。
最新の上位機種は機器本体下部のカバーを開けるだけでオゾンプレートが取り出せる構造になっています。
オゾンプレートは消耗部品なので、正常に使用していても交換時期を迎えれば交換が必要になってきます。
最新の上位機種を入手されることをオススメします。
この白色部分がオゾンを発生させるプレートです。
このプレートが割れたりヒビが入っていると使用できません。
その他にも、オゾンプレートと冷却フィンとの間に隙間が出来ていないことも確認します。
もし、この時点で問題があれば、メーカーに問い合わせて部品交換をしてもらいます。
オゾン発生器を使用するときは必ずアースを取ってください。
洗濯機や冷蔵庫が設置されている場所にあるコンセントにはアース端子が付いているご家庭が多いと思います。
消臭処理する部屋の広さで運転時間が決まるので、時間をセットしてすぐにその場を立ち去ります。
6畳の広さの部屋が4部屋あるので、取扱説明書に従って8分間の運転をさせます。
タイマーのダイヤルを回した時点で運転を開始してしまう仕様になっているので、この機器の改善必要ポイントのひとつでもあります。
写真はオゾン発生器が運転を開始し、オゾンプレート表面が青紫色に光っているところです。
色が綺麗なのでしばらく眺めていたいところですが、オゾン独特の臭気が急速に広がるので吸い込まないうちに離れないといけません。
本来、冷却を目的とした内蔵ファンが運転するのですが、このファンの働きで機器内から急速にオゾンが排出されます。
安全確保のため機器を運転させたまま出かけてしまうのではなく、屋外の近くで待機しておくこととなっています。
待ち時間は運転時間に加えて30分間の燻蒸(くんじょう)時間も必要です。
全ての処理時間が終了したら部屋に戻って部屋を換気します。
この「換気」が出来ないとオゾンが部屋に充満したままになってしまうので、換気が出来ない場所では使用が禁止されています。
このように気を付けることが多いので、取扱説明書はしっかり読んでおくことをオススメします。
このオゾン発生器で賃貸物件の消臭処理を行った結果、問題の臭いについては完全には消えませんでしたが…軽減させることに成功しました。
消臭効果のある成分が気体であることから、隅々までオゾンが行き届きます。
臭いがひどい場合は複数回の処理ができるので、今後も何度か処理しようと思っています。
今回は消臭が目的でしたが、今流行りの感染症対策にも有効なことが分かって良かったと思っています。
車の中の消臭などにも使えるので、この機会にご購入を検討されるのも良いと思います。