いつも倹約しんちゃんを読んでいただきありがとうございます。

夏の暑さが戻ったと思ったら冷たい雨が降ったりして、変な気候が続いています。

 

 

前回投稿のブログでちょっとだけ書いたお話の続きです。

単身生活でガス契約を結ばずに済ませる手段として、私が選んだのがこの「風呂バンス1000」です。

 

 


この風呂バンス1000も正味使用期間が6年目を迎えようとしています。

メーカーが取扱説明書でも明記しているのは、予想される使用可能期間が3~5年としています。

私が手にした商品は5年間は何の問題もなく使うことが出来ていましたが、ある日、別で組み合わせていたタイマーが働いても正常に運転しなくなりました。

風呂バンス1000本体からは運転音が聞こえるのですが、運転ランプが点灯せずに水を循環させるための気泡が出ているだけの状態です。

このような症状が出始めたのが正味使用期間が5年を過ぎた頃のことで、仕事から帰ったときにお風呂が沸いていない状態が続いて困っていました。


古い教えに「叩いて直す」という方法があって、私が教えてきた後輩には「今時の機器は叩いても直らないから~」と言い続けてきました。

ですが、この風呂バンス1000は叩いて直っていたので、分解修理まではちょっと待って使い続けていました。

その叩いて動いていた風呂バンス1000も、少々叩いても運転ランプが点灯しにくくなってきました。

これ以上叩くと衝撃で本当に壊れてしまいそうなので、分解修理を考えるようになりました。


メーカーから禁止されている本体を分解する前に考えることは、安全装置を含めた運転の仕組みを考えます。

水に浸ける本体は水が無いと運転しない仕組みであることが取扱説明書に書かれていて、水位の検知がフロートと呼ばれる「浮き」を使っているのか・・・

など、見えない部分は想像しかできないので、内部を覆う本体外側を分解してから構造を観察することにします。

 




その本体外側のケースを分解する時点で最初の問題にぶつかります。





本体を固定するネジが1本だけ「ヘックスローブ」という通称「いじり防止ネジ」が使われていて手持ちの工具で分解できませんでした。





実家に帰れば揃ってる工具でしたが、単身生活をしているこの場所には最小限の工具しかありません。

すでに持っている工具を買い増すというのは、無駄なことで大変心苦しいです。

でも、買わなければ分解できないので、近所にあるナフコでこちらの工具を入手します。

 

使用したサイズは写真で角度をつけて撮影している「T20」です。




通販であればこちらを選んでいたと思いますが、値段的には大きな差は無いのですぐに手に入る店頭購入を決めました。

 

 


この問題をクリアできれば、その先はあっさりでした。

 

こちらの写真は、故障には直接関係のない水を循環させる泡を発生させる部分です。

 

 

 

蓋を開けると金魚鉢に使われているものに似ている部品とセラミックボールと思われる部品が現れます。

 

 

 




内部は想像以上に簡単で、思った通りのフロートを利用した安全装置でした。




水による浮力でこのフロートを押し上げ、押し上げられたフロートの先端が上に上がったときにだけ電源が入ります。




この穴に磁石を内蔵した先端が入ることで、安全装置が解除されて運転します。




分解して取り出したフロートをよく見ると、上部先端に内蔵された磁石が水で腐食して錆びています。

 

 

この磁石の腐食の進行を予測して、機器の動作保障を3~5年と設定したのかもしれません。

 




スイッチの入りが悪い原因は、この磁石が腐食して磁気に反応するスイッチ効いていません。

腐食した磁石は錆びてボロボロの状態で、触ると粉状になってどんどん脱落します。

今回は先端形状を整えて、動作する位置まで移動する事を確認して元に戻しました。




交換部品となる磁石はピップ・エレキバンで代用できそうなサイズなので、後日、交換して動作を確認してみます。

完全解決とはなりませんでしたが、次の分解修理は簡単に終わりそうです。
 

 

■2020年追記

たくさんのアクセスをありがとうございます。

毎月、上位10位内にランクインしている記事となっています。

続編がありますので、お時間がありましたらご覧ください。