海軍随筆ー② | なにわのパピイのブログ

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今回も獅子文六さんの
『海軍随筆』からの抜粋を
紹介させていただきます。


海軍の姿勢

以下、本文より

『いくら背広を着ていらっしゃっても、海軍サンだけはわかりますよ』

と老練なる女性が言っていたが、
それは潮焼けのした顔や、海の号令で鍛えた声をもってのみ、
判断するのではないらしい。
海軍軍人には独特の姿勢があって、
遠く街上を歩いていても、
一見それと知れると言うのである。

中略

それを一口に言えば、
『威あって猛からず』と言う姿勢だが、具体的にはまことに表しにくい。
しいて言えば、
猫背でもなければ、
反り返りもしない姿勢である。
肩も振らなれば、脚を突っ張るでもない歩き方である。

端正ではあるが、窮屈ではない。
粋ではないが、野暮でもない。
なにかスーッとして、キュッとして…
とでも言うほかはないのである。

中略

僕は帝国海軍将校のあの正しい姿勢が、
どこから生まれたのかと疑問をもっていたが、
たまたま海軍兵学校を見学した時に、
些か(いささか)氷解するところがあった。
廊下に大きな鏡があった。

意外にも、
兵学校ほど態度容儀姿勢を尚ぶ(たっとぶ)ところはなかった。
軍艦旗掲揚の下に行われる軍装点検が、いかに念入りでいかに厳格であるか、
想像を絶するものがあった。
微塵ほどの乱れも曲がりも許されなかった。
それほど海軍は外見を尚ぶのか!と僕は驚いたくらいである。


しかし、
それが外見でも、形式でもないことは、更めて(あらためて)説く必要のないことだ。
人間の姿勢と言うものが、
どういうところから生まれ、
またどういうものを養うか、
言うまでもないことだ。







このお話から著者、獅子文六が言いたい真意は、

日頃からの姿勢❗️

(この姿勢は
背すじピン~の姿勢と言うより、
取り組もうとする前向きな姿勢、
だと思います)



『日頃からの姿勢』と言うものが
如何に大切か…

子供の頃、
よく言われませんでしたか?

ちゃんとしなさい!

なにをちゃんとするのか…わからないまま、
姿勢を正した事を思い出しました。

この『姿勢』も背すじピン~ではおまへんな(^^)

でも子供はわかりまへん。
背すじピン~としましたなァ~

それでも、
姿勢ピン~と姿勢を正すと
その時の気分も一瞬ではありますが、
キリッとしました。

キリッとすると、
自然と姿勢は良くなったものです。

相乗効果と言うもんですかね~




ソファに横たわって
ポテチバリバリ~もたまにはよろしいが、
それが毎日恒例ではね~


フィットネスクラブに入会したはいいが、
なかなか脚が向かない~
トレーニングしたいけど、
なんか…やる気にならない~


部屋の掃除をしようしよう~とおもうだけで、
一向に部屋は片付いていかない。




日頃の姿勢が
ある時の、その姿勢に表れる!


海軍を訪問した獅子文六さんは、
海軍士官の威厳ありながらも
規律正しく美しいその行動の中に、
日頃からの鍛錬、
その大切さを見たんやと思います。


これって
今の世の中でもじゅうぶん通用する事でんな!


痩せたければ
日頃からコツコツと節制すべき!

筋肉モリモリなカラダになりたければ
日頃からコツコツと辛くとも真面目にトレーニングすべき!


雑誌に出てくるような整理された綺麗な部屋に住みたいなら、
毎日こまごまとお掃除すべし!



厳しいイメージが先行してしまう
軍隊方式、軍隊教育ではありますが、
その行動には裏には
ちゃんとそれなりの意味があって、
目的とする精神の育成がなされていたんだ!
と言う事でおますな~

いやいや~
先人の精神世界は深いですなぁ~m(_ _)m

海軍随筆


なかなかのモンでした。


おおきに~(^_-)-☆