海軍随筆ー① | なにわのパピイのブログ

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日本人って、結構イケてまっせ〜!(◎_◎;)


獅子文六

聞いたことおまへんか?

なんか聞き覚えのある名前やな…
と思われた方は
私と同世代か、以上の方ではないでしょうか?

わたしも
なんか…
耳の奥に化石のように残っていたような…
昭和の小説家、随筆家でんな。

その方の書かれた随筆でおます。

『海軍随筆』

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海軍 と言うくらいですから、
勿論、
大日本帝国海軍の事でおます。

この随筆が書かれたのは
昭和初期、
まだ大東亜戦争が勃発した頃の事でして、
日本が日本らしく
日本人が日本人らしく
生きていた時代でんな。

いやいや~
なにも今の日本人が日本人らしくない!と言うのではなく、
この当時は
日本古来からの精神世界に生きていた…と言うような意味でおます。


本書のカバー裏に記された解説にはね、

〝海軍兵学校や予科練、
航空隊や潜水学校などを訪れ、
生徒や士官の人柄に触れ、
好意と共感をこめて歴史を繙いた
(ひもといた)
『海軍』秘話の数々。〝

とあります。

たしかに
私達が知る由もない
古の大日本帝国海軍兵学校や航空隊の色々が書かれてあります。

ピシッと掃除の行き届いた海軍兵舎や敷地、

海軍兵士や予備学生達の
凛として無駄のない行動、

海軍を志願し兵学校で日夜鍛錬に励む若武者達の逞しくも清々しい有様。 

その彼らの母への愛情溢れる手紙の数々。

今は海軍航空学校教官としてある、知り合いの若者に出会い、
立派になった若者への尊崇の念、

などなど、

読んでいてね、
なにか爽やかな風に吹かれたような…
そんな気分になりました。

わたしが軍歌を聴く世界と同じ匂い、
その世界がまさにこの随筆の中に展開されております。

その当時の若者達の生き生きとした凛々しい姿が想像されます。
まさに私達の祖父や父、伯父の若き頃の姿、そのものが生き生きと蘇ってくるようでした。


著者が海軍訪問で
共通して感じた事は、
兵学校や航空学校の兵士や予備学生達の
凛とした態度と行動でおました。

それは『海軍教育』と言う、
とても厳格な規律によって
確立されていたんですな。

当時の一般人からすると、
軍人、特に海軍軍人は
一種独特な品格を備え、
近づき難い存在であったようです。

まあ~軍人さんとは、そう言う存在であるのは当然の事ではあるんですがね。

そんな理路整然とした世界の中で営まれて居る海軍軍隊生活を垣間見、
著者は
海軍内を案内してくれたある大尉にその感想を語ります。

その返答として、
その大尉から帰ってきた言葉に

わたし

んんん~(・ω・)ノ

唸らされましてね~





『お互いに日本人ですから、
なにも特別な精神なんて製造する必要はないじゃありませんか。
すべては日本人の持っているものの中から喚びお越せばいいんで、
なんにも付け加えることぁありゃぁしませんよ』



私達日本人は
生まれながらにして
そう言う凛とした精神世界を持っているんだ、と。

日頃は忘れているけれど、
その必要性があらば、
眠っている、その精神世界を
喚びおこせはいいのだ!と。


今の日本人にも十分当てはまる
お話ですよね。

東日本大震災の時の日本人の行動にも
見事にそれが表れているように思います。


現に昨今の世界の日本に対する評価は、

日本人は礼儀正しい!

日本人は勤勉だ!

日本の『おもてなし』は最高!

他にも日本人からしたら当たり前の事が
世界から賞賛されていますよね。


そんな精神世界を持っている私達日本人でおます。


日本人が古来より受け継いできた
色々な考え方や習慣は、
今を生きる私達にも
ちゃんと受け継がれているんですな~

そんな民族の宝物を
私達もまた後世に引き継いで行かねばなりません!


おじいちゃん
おばあちゃん
おとうさん
おかあさん
から教えられた色々な事、

記憶の引き出しを開いて、
一度思い出してみてはいかがですかね~
^ ^
世間が違ってみえて来るかもしれませんよ~


次回もこの『海軍随筆』の中からの抜粋を、
紹介させてもらいます~


おおきに~(^_^)☆