リーダーシップの探求 -4ページ目
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福田首相の辞任と改革シナリオ

福田首相が昨日、辞任を発表された。
世間は、次に誰がなるのか、1年足らずでまた首相が変わるとは何事か!と議論がされているが、
リーダーシップの観点から考えてみたい。

そもそも、今、誰かなるかということが果たして大きなイシューなのか?
麻生さんが出馬の意向があるとか、小池さんが注目されてるとか、
それは本当に今考えるべきことなのか?

もちろん、福田首相が辞任するというのは、自民党の中でも、政局全体を見ても誤算があったのだと思う。
しかし、それは果たして誤算なのか?

リーダーは常に孤独である。
また、その時抱えている課題に対しての不安や苦労は、周囲にはなかなか理解はされない。
小沢さんとの交渉が失敗し、内閣の支持率が低下する一方で、気持ち的に限界がきていたのではないか?
また、そういった状況下において、周囲に福田首相をサポートする人員は十分だったのか?
つまり、阿部さんの時もそうだが、辞任というのはある意味、現環境において必然だったのではないか?

そして、考えるべきは、今の時点が改革シナリオのどこに立ち位置するのか、ということである。
改革シナリオは、小泉さんが着任したときにあったのではないか、と思われるが、(そう信じている)
もしかしたら、小泉さんが辞任後、それが知らず知らずのうちに闇に葬られたのではないか?
という疑念も拭いきれないが。
もし、シナリオが存在するのであれば、それを提示し、そのステータスに適した人材を配置すべきである。

そして、政治を見ている国民の観点として。
企業におけるIRもそうだが、見ている人々、すなわちステークホルダーは、小細工したPRが見たいのではなく、
まずは真摯に愚直に取り組む姿勢と実行を見たいはず。
それがおのずと結果に繋がる。

また、改革には時間が必要であり、短期的な成果を求められるのは分かるが、大きなゴールを達成するには
3年は要するだろう。
成果を見せ、支持率にこだわるのであれば、小さな成果を見せてアピールすべき。

改革は、行い続けることが難しい。
そんな示唆を感じた、一連の事件であった。

メンバーへの愛情

私がリーダーとなる時に一番大事にしたいこと、それはメンバーへの愛情である。
これは、行動規範の一つとしても掲げていること。

今まで、様々なプロジェクトを経験させていただき、いろんな人と関わり、
いろんな人に助けられてきた。
プロジェクトを振り返ってみると、本当にこの助けられた部分を忘れてはならないし、
言葉では表せない(改まって言うとちょっと恥ずかしいし)感謝の気持ちでいっぱい。

先日、人生初のパネルディスカッションのパネラーとして、登壇させていただいた。
そこでも話をさせていただいたのだが、振り返りも兼ねて書いてみたい。

例えば成功するプロジェクト
教科書通りのインプリメンテーション(入念な準備、危機感の醸成などなど)が必要不可欠なことはもちろんだが、
「成功した」と思えるプロジェクトは、自分を含め「楽しい」と思えること、これに尽きると思う。
ここで言う「楽しい」とは、いわゆるチャラチャラした「キャハハ」といった笑いが起きることではなく、
目標達成をしたときに「超気もちいい!」と言えることではないだろうか。
つまり、「強いチーム」を作る上での必要不可欠な要素である。

そのためには、常にメンバーのことを考え、メンバーが楽しく参加できるよう努める、その仕組みを作ること。
まず必要なのは、メンバーを好きになること、である。

最初は片思いでもいい。
愛情が一方通行でもいい。
どうしてもウマが合わないヤツも中にはいる。

しかし、人間誰しも良いところは必ずあるし、それをどうやったら活かせるのかを考えるのがリーダーの
努めであり、メンバーそれぞれがいいところを発揮できれば、プロジェクトは最高のパフォーマンスを出せる。
そして成功に一歩一歩確実に進んでいくことが出来る。
何より、みんなが楽しいと思える。

真剣に愛情を捧げられるか、それを肝に命じた次第である。

マザーハウス 山口社長

去る8月15日、GEC(グロービス・アントレプレナーズ・クラブ)とグロービスの共同主催により、
マザーハウスの山口社長による講演が開催された。
また、講演の後、パネルディスカッションも企画され、山口社長、山崎副社長とGECのメンバーとして
戊亥さん、そして私が参加させていただいた。

当日の模様はこちら。
http://globis.jp/public/home/index.php?module=front&action=view&object=content&id=625

マザーハウスのHP
http://www.mother-house.jp/index.php

山口社長のブログ
http://www.mother-house.jp/ceo/post_286.php

山口社長の本:裸でも生きる
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062820641/ref=s9subs_c2_img1-rfc_p?pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_s=center-2&pf_rd_r=0W9JBQHBP49DYWQB3DDZ&pf_rd_t=101&pf_rd_p=96523906&pf_rd_i=489986

今回、山口社長にお会いする上で、想いは2つあった。
第一に、共感できる人ではないか、ということである。
”裸でも生きる”にも書いてあったが、「どうしても伝えたいことがある」、「やりたいことがある」
そんな気持ちを持ち続けている人であり、自分もそんな気持ちから独立することを決心した。
そんな同じ気持ちの人と繋がりたい、話をしてみたい、そう思っていた。
きっと本では伝わらない何かが、実際に話をすると見つかるのではないか?と考えていた。

第二に、自分とっての本気を見つめ直したい、ということである。
自分は、常に本気になって物事に取り組んでいるつもり。
もちろん、情熱の大きさは比較は出来ないが、自分も刺激を与えたい、刺激を受けたい、
そんな出会いにしたかった。同じく夢を抱くものとして。

・山口さんの印象:
正直、同じ「ニオイ」がすると感じた。体育会系の。
もちろん、自分よりも腹が座っていて、「絶対に成し遂げる!」という気持ちがそのまま
行動に表れている、そんな印象だった。
特に「武士道って好きですね」と出てきたのが印象的だった。
サムライ、志士。
幕末の志士達は、明日の日本への危機感を抱き、それを志として戦っていた。
社会人になると、どうしても忘れがち、意識をしなくなること。
そんな志があり、腹をくくれることがあっただろうか?
それがないことが不満で、独立に至ったわけだけど。
なんだかとてもうれしい一言だった。

彼女は、マザーハウスの中でビジョンの柱となっている人。
もちろん、創業の背景から考えれば必然なのだが、その柱、つまり信念が不変なものとして
従業員に映っているのではないだろうか。
お話を伺っていると、会社としては第二成長期に入ろうとしている時期の様子。
成長のサイクルに突入すれば、取捨選択も出てくるだろうし、成長の痛みも出てくる。
しかし、マザーハウスの信念を貫き通し、迷ったときにその信念に立ち戻ることが出来れば
成功は必ず出来る。
マザーハウスは、山口社長はそれが出来る人、私はそう信じてやまない。

そして、山崎副社長の存在。
すばらしく良いパートナーシップが出来ているという印象を受けた。
会社内部の機能としては、山口さんのビジョンを、具体的な戦略やオペレーションに
落としていくという見事な役割分担。
しかし、それだけではなく、やはり気持ちの面でも頼れる部分があるのではないだろうか。
山口社長一人でも、突っ走れば、走り続けられるかもしれない。
しかし、気持ちを支えてくれる人がいれば、それが新たなパワーとなって、新たなものを生み出すことが出来る。

というわけで、今回のTake Note
・不変となる志、信念を求め続ける、醸成し続けること。それは、自分の自信に繋がると共に、
 いざという時に立ち戻り、基準になるものとなる。

・信頼できるパートナーは必要。機能的な面だけではなく、いざとなれば心の支えにもなってくれる。

始動

8月末で現職を辞め、独立することを決心した。


自分の好きな人と、自分のやりたい仕事をして、その人に貢献したい。


これを生き様にしていくと決めた。


そこで、今の想いを書き出し、自分へのマニフェストとして残しておきたいと思う。

また、積極的に自分の周囲の人へ語っていきたい。


こうやって言語化し、人に説明することで、


1.書いていることが明確化される
2.人に伝えようとすることで論理化される
3.人に伝えることで現実化に近づく


と、3点の効果があると考えている。


■夢
 ◎コンセプト:
  人を幸せにする、元気にすること、それに貢献すること
 
 ◎目標:
  企業や自治体といった組織の成長・再生に貢献し、世界に通用する
  ビジョナリーカンパニーやメガベンチャーを輩出すること
 
 ◎具体的な目標や指標:
  ・日本発第二のGoogleを生み出すこと


  ・地域復興や再生、活性化(岩手県釜石市)


  ・子供の笑顔を生み出せるような教育問題への取り組み
   ⇒具体的に考えているのはスポーツからのアプローチ


  ・アジアンリレーションシップ
   ⇒アジア圏での経済交流、人材交流による世界の中心となるマーケットの確立


  ・国内におけるアメリカンフットボールの普及



■5つの行動規範


  ・勝利
   ⇒持続的競争優位となる源泉を一緒に見つけだす


  ・実行
   ⇒実現可能な戦略を描き、行動と責任を持って現場に落とし込む


  ・愛情
   ⇒お客様/メンバーのことを第一に考え、愛情を持って貢献する


  ・変化
   ⇒世の中に変化を与える、起こす、それを楽しむ


  ・幸福
   ⇒自分や周囲の幸せとは何か?を探求し続け、掴む努力を怠らない


以上



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