石神井川(右岸水路)(9) 環八通り~道楽橋
目白通り、環八通りと大通りと交差する石神井川
この辺りの環八通りは一番整備が遅れた区間で、まだ開通してから15年位しか経っていません
右岸水路は分断されたのかと思いきや、トンネルが用意されていました
そしていよいよ今回の目的地である旧としまえんエリアへと入ります
写真1 上新田橋南側の右岸水路
上新田橋南側の四商通りより撮影、右手より再び崖線が近づいてくる
通常の狭い路地サイズだが車止めがある
写真2 水路の分岐点
右岸水路に沿って進むと車止めがあり、さらに先を見ると高台になっていた
高台にぶつかるパターンは初めてです
この場所はT字路になっていて、右岸水路は手前から来て右に曲がっていたようです
ただ、直線上にも水路はあったようなので、築樋を使ったか元々この場所がもう少し高かったのか・・・
何か理由(方法?)があったのでしょう
写真3 住宅街に現れる右岸水路跡の緑道
先ほどのT字路を右折すると、今度は何の変哲もない住宅地の道路となっている
水路図に沿って60mほど進んでいくと、突如遊歩道の入口が・・・
水路図とも一致するので右岸水路跡で間違いないでしょう、やはり崖線に沿って流れていたようですね
このまま進むと150m程で環八通りにぶつかる、笹目通りの時のように迂回も覚悟して遊歩道を進んでいくと・・・
写真4 環八通りとの交差部のトンネル
少し心配したが、環八通りとの交差部はトンネルになっていた
写真5 目白通りを越える右岸水路 写真6 謎の水路跡
環八通りのトンネルを抜け250mほど進むと目白通りにぶつかった、流路は斜めに目白通りを抜け向こう側の路地が流路のはずだが・・・
目白通りを渡るため信号方向へ移動したら、ふと左手側に水路敷らしきものがあった
環八通りを抜けた右岸水路は、写真5の右側の進入禁止の路地の右側に目白通りと交差する形で
右から左へ抜けていったはずだが・・・
ふと思いだしたが小平排水を調べていた際、新青梅街道を造成するとき流路を一部移動したりしていたのを思い出した
目白通りを作った時に水路を付け替えたりしたのではないだろうか
この水路は、写真6の右側の建物に沿って進み元の流路に戻る
写真7・写真8 写真2で直進した水路跡(写真7上流側・写真8下流側)
さて、写真2で直進した水路ですが推定では、現在の環八通りと目白通りの交差部付近を通った後
写真5の場所の北50mほどの場所に姿を現します
上流側は鉄塔の敷地となっていて水路敷とはわかりませんが、下流側は立派な遊歩道化されています
写真9・10 右岸水路の分水跡(写真左)と分水側から見た右岸水路本流(写真右)
先ほどの右岸水路分水側に入ってみると、整備された遊歩道が直線的に進んでいる
この先は道楽橋の手前で右岸水路本流と合流していたようだ
少し先の路地で分水側から右岸水路本流があった路地を見た様子が写真右になる
右岸水路は例によって崖線の下を通っていた
写真11 右岸水路合流点
道楽橋手前の分水と本流の合流点、右から合流している路地が右岸水路跡
この先道楽橋で本流に合流していた水路もあるようだが、その手前で右岸水路が分かれている
写真12 道楽橋と水路跡
水路はこのまま左に進み道楽橋で本流に戻っていった可能性が高いのだが
問題は右手側に見える遊歩道、これも水路跡で間違いはないと思う
ただし、ここより先は貫井川沿いの旧耕作域と区別がつかなくなる、なので水路の向きがわからない
ここは貫井川からの分水合流点で、一緒になって石神井川に落ちていた可能性もあれば
石神井川右岸水路の分水でさらに奥に向かって流れていた可能性もある
次回は貫井川と向山ヶ谷の流末付近を扱って石神井川中流域右岸側を終えたいと思います
長々やり過ぎて申し訳ありません