野中用水(2) 花小金井武道館前~小平保健所付近(南水路)
野中用水は昭和病院前での分水のほか、この先でさらに分かれますが、最終的には全て合流します
野中新田は、広範囲に田畑や集落が散らばっていたため、このような水路網になっているのかもしれません
青梅街道南側の水路のみ、西東京市との境まで水路や水路敷がほぼ残っています
西側水路は、昭和病院の南で分水後青梅街道に沿って流れ、野中通りの先で北上し東京街道に出てその後は東進
中央の水路は東部公園の北で分水後、青梅街道の北側を流れ、小金井街道に沿って北上し、西側から来た野中用水の分水と合流します
青梅街道の南側の水路は、小金井街道を越え西東京市の境(この水路が後の市境になったのかもしれません)に沿って北上し
西から来た野中用水分水と再合流してさらに北上します
写真1 青梅街道の花小金井武道館前
最初に昭和病院前で分水した西側の水路を追ってみる
水路を埋めて歩道に転用したようで、前後と比べ歩道が広くなっている、南側の歩道と比べると一目瞭然だ
写真2 狭くなる歩道
水路図によるとこの場所で野中用水の分水は北へむかっていた、そのためこの先の歩道は大幅に狭くなってしまう
西側水路の続きは次回しっかり扱います
写真3 埋め立てられた分水口
今度は青梅街道南側の野中用水に目を向けます、東部公園の北側、青梅街道沿いの消防署近くに以前野中用水の分水口があった
つい5年ほど前までは水路も存在していたが、マンションの工事で埋め立てられてしまった
ブロック塀の間にコンクリートで固められた壁があるが、そこがかつて水路があった場所である
写真4 青梅街道から北側に抜けた分水を見る
北上する中水路は、青梅街道から北側で見る事ができます
青梅街道から先の区間は残っており、青梅街道の北側を進み小金井街道へ出ます
写真5 埋め立てが進む水路
去年までは、中水路の小金井街道までの区間は水路がほぼ全て残っていましたが、現在宅地化や埋め立てが進んでいます
ここは写真4の場所のすぐ北東にあたりますが、お店や住宅地へと変わりました
赤い車止めが2本ある場所に、白ガードレールの欄干がついた橋があり、水路が通っていましたが橋は撤去され水路は埋め立てられました
写真6 写真5の空き地北側
写真5の空き地の北端です
右手の白い建物はドラッグストアで、その裏手に野中用水中水路があり写真正面の大きな木の方向へ続いていました
現在、その北側にご覧のような帯状の囲いが作られています、この空き地もやはり大きな木の方まで続いており
幅も水路幅であることから、水路の移動を行うのではないか?と思っています
写真7 青梅街道の北を進む野中用水の中水路 小金井街道沿い
小金井街道の垣根の隙間から水路が見えます
綺麗に残っており水が流せそうですが、ここから先は小金井街道の歩道へと消えてしまいます
水路は北上し東京街道との交差点まで行き、西から来た分水と合流後東へ向かいます
写真8 青梅街道の南を進む南水路 小金井街道手前
慌しいですが南水路に戻ります、ご覧の通り水路敷はよく手入れされています
水の通らない水路は場所により状態の落差が激しい、10年ほど前までは南水路はここまで水が流れることもあったようだ
せっかくきちんと定期的に手入れがされているので、また水が流れているところを見てみたい
写真9 小金井街道東側よりコンクリート蓋水路となる
こちらは野中用水南水路の小金井街道東側、水路敷の広さは変わっていないが水路はコンクリート蓋暗渠となる
暗渠になったのは随分昔で、40年ぐらい前には既に暗渠であったと思う
写真10 小平合同庁舎裏へと消える水路
暗渠は小平合同庁舎と円成院と間を進むが辿れるのはここまでのようだ
ここより先は円成院の東側で開渠となって現れる
写真11 花小金井駅北口へ続く通り沿いの水路
合同庁舎の裏手を進んだ南水路は、花小金井北口へ続く通り沿いに開渠になって現れます
花小金井北口は15年ほど前に再開発され綺麗になりましたが、以前は学校に面した狭い道でした
写真12 円成院の東側の水路
先ほどの開渠の先から古いコンクリート蓋暗渠が続いている
写真正面に見えるのが、写真11の道路と円成院
写真13 小平保健所横の水路跡
水路を辿っていくと花小通りの小平保健所裏に出る、ここまで来るとコンクリート蓋水路もなくなり、ただの水路敷
この通りは西東京市との境になっていて、ここから水路は科学館通りを北上するが
水路敷もなくなり田無タワーの辺りまで痕跡はない
次回は一番最初に分かれた野中用水の北水路の続きを紹介します