さすらいさんちの話 8/23 | 武蔵野舟木組 2024

武蔵野舟木組 2024

               さすらい

 

20代の頃のさすらいの映像が、残っています。

映画好きが高じて、映像の勉強をしていました。気の合った仲間たちと、アルバイトがてら、エキストラをしようと言う事になり、当時募集していたエキストラの仕出しの会社に、仲間たちと登録に行きました。

 

運よくさすらいだけ、直ぐに仕事があり、翌日東映大泉撮影所に向かいました。当時はまだ撮影所にも入った事が有りませんから、一人なのでドキドキしながら向かいます。

現場のスタジオは「柔道一直線」の撮影現場です。桜木健一さん主演の人気のテレビ番組です。

 

その後は、東映映画のロケで、通行人をやったりもしたものですし、再度「柔道一直線」でも撮影所に向かいます。その時の隣のスタジオでは「プレイガール」を撮影しており、目の前に、沢たまきさんが、妖艶な姿で座られていて、目のやり場に困ったものです。

 

ある時加山雄三さんの「若大将シリーズ」で、学生役で出る事になります。大好きだったか加山さんの若大将に会えると思うと、嬉しくてなりません。その時に加山さんや田中邦衛さんからサインを頂いた話は、先日書いたばかりですね。

 

 

この時の様子は、加山雄三「若大将シリーズ」の特集の雑誌にも載り、嬉しく思ったものです。

 

 

その後オファーが来たのは、日活映画の「ハレンチ学園」の生徒役でした。もう既に20歳を超えていましたから、違和感がありますし、用意された制服も小さすぎで、袖は7分袖になるほどです。今考えると、監督も助監督も「なぜこんな大人のデカいのを寄こすんだ」と思った事でしょう。(笑)「まぁ良いか!コメディ映画だから」と言う事で参加する事になります。

 

ロケに向かう前は日活撮影所での集合で、初めて日活撮影所には入れました。日活銀座と呼ばれるオープンセットが見れると思って喜んでいたのですが、丁度この頃には、日活映画の大作、「戦争と人間」の撮影中で、すでに日活銀座は模様替えされていました。

 

その後、学校を卒業し、縁のある方の紹介で、三船プロダクションに監督助手として契約します。三船プロ制作の大作ドラマ「大忠臣蔵」でした。

ある時、エキストラの数が足りないと言う事で、急遽着替えて、長屋の住民の一人になります。

日活映画でもお馴染みの、中村是好さんと一緒です。

撮影現場の一番下っ端でしたから、そんな役回りも回ってくるわけです。

 

他にもその様な事があつた記憶が有りますが、良く覚えていません。現場でカチンコを叩き、隠れていたのに映っていた事はありますが・・・(笑)

撮影現場では、天敵のような先輩がいて、いつも怒鳴られていましたが、教えてくれるための愛の鞭だったと思います。すでに50年以上前の思い出話です。