♪お酒呑むな 酒呑むなの ご意見なれど ヨイヨイ
酒呑みは 酒呑まずに 居られるものですか ダガネ
あなたも酒呑みの 身になってみやしゃんせ ヨイヨイ
ちっとやそっとの ご意見なんぞで 酒やめられましょか
トコねえちゃん 酒持って来い
2013年12月の大阪新歌舞伎座舟木一夫特別公演「いろは長屋の用心棒」
舞台の終演は、この歌を唄いながら花道を下がっていく松村信兵衛役の舟木さん。
千穐楽ともなれば、舞台上の役者さんから客席のお客さんも、手拍子に合わせて歌って幕が下りました。
この曲の名前は「ヤットン節」と言います。
子供の頃から酒席には付き合わされていたさすらいは、この曲は昔からよく知っています。昔の宴会と言えば、♪小皿叩いて チャンチキ おけさ・・・
ではありませんが、箸で小皿や茶碗を叩いて拍子をとったものでした。
宴会では、まだカラオケなどない時代、誰かが唄い出すと、民謡や軍歌など次々に唄われたものでした。必然的にこうした歌を覚えたものです。酔って来ると、春歌なども出て来て、子供の頃は意味が判らなかったものでした。
「ヤットン節」は、父の十八番とまでは行きませんが、好んで良く歌っていたのを思い出します。父の十八番と言えば「秋田おばこ」「秋田ドンパン節」「秋田音頭」とやはり郷土秋田の民謡でした。
「秋田おばこ」は特別難しい曲でしたが、父の唄う「秋田おばこ」は正調だと親戚や父の友人たちが言った事を今でも覚えています。