起きて半畳 寝て一畳 舟木一夫 | 武蔵野舟木組 2024

武蔵野舟木組 2024

               さすらい

 

 

「起きて半畳 寝て一畳」とは

人間が生活するのに、無駄に広いのは不要なだけという教えで、どんな人間も立ち上がれば半畳、寝ても一畳あれば十分足りるという事。
人並みの生活で満足し、贅沢は禁止して、金持ちや高い身分に憧れず、現状に満足する事。

 

ことわざとして古くから言われている言葉で、戦国武将が発した言葉。夏目漱石が発した言葉。また仏教の教えの中にある言葉と、いろいろ言われています。

「起きて半畳、寝て一畳 天下とっても 二合半」と続けて言う場合もあります。

天下を取っても二合半以上は食べられず、天下を取っても欲張るな。という戒めを表します。

(二合半とはお酒の事と理解しているさすらいです。二合半の飯は食べられませんから)

 

舟木さんの生い立ちは、決して順風満帆ではありませんでした。裕福ではない子供時代は、長屋に住み、辛い生活を送っていました。年の離れた弟さんが生まれ、同じような境遇をさせたくない一心で歌手の道を選びます。そしてデビュー曲「高校三年生」が大ヒットして、一躍人気スターになります。

 

寝る時間がないほどの忙しさの中で青年期を過されました。

東京で家を建て、家族を呼んで、楽しい生活を送っていましたが、いつかこの人気も落ちるだろうと考えていた舟木さん。それは人一倍愛していた弟さんの突然に事故死です。

いろいろ歯車が狂い始め、長い寒い時期を迎えます。

 

それでも落ち込む事なく、寒い時代には、オリジナルの楽曲をご自分で作られていました。「WHITE」と題したそのアルバムは、舟木ファンに愛される素晴らしい楽曲ばかりです。

そして復活の時期が来ます。「同世代にだけ目を向けて歩んでいこう」と精力的に活動を開始します。毎年全国で行われるコンサート。そして舞台では多くの時代劇を演じて来ました。

今でも、同世代への青春を呼び戻すステージを精力的に続けています。

 

高ぶる事なく、庶民的な舟木さんは、今年80歳を迎えますが、爽やかな歌声を我々に届けてくれているのです。入り待ち出待ちでの舟木さんは、今でもサービスを怠る事はありません。

稀代の芸能人であるのは、「起きて半畳 寝て一畳」の精神を失わないからでしょう。