映画 「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」 | 武蔵野舟木組 2024

武蔵野舟木組 2024

               さすらい

 

リリー・フランキー原作の「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」BS放送でみました。話題作として映画は知っていましたが、初めて見ました。

 

中盤から、オカンを演じる樹木希林さんがガンの闘病に入りました。

抗がん剤の治療で苦しむ姿、そして二度目の抗がん剤治療後の、さらに苦しむ姿は、カミサンのその時と全く同じ姿で、思い出していました。

一旦、抗がん剤治療を止めた時の元気な姿も、カミサンを映しているかの様に思い起こします。

 

小さな声で「ありがとう」と発した言葉まで、まるでカミサンが言っているようで、そっくりでした。亡くなる寸前、息子のオダギリジョーさんに、編集者から電話がかかります。その時の息子の感情は、全くさすらいと同じ感情で捉えました。

 

カミサンが亡くなって約5カ月。

変わらぬ生活を送っている私ですが、それは長い入退院を繰り返していたカミサンだったので、今でも入院している様な気分があるからなのかも知れません。

 

きっと劇場で見ていたら、耐えられないで泣いていた事でしょう。