さすらいさんちの話 5/23 | 武蔵野舟木組 2024

武蔵野舟木組 2024

               さすらい

カミサンが亡くなったのは3月11日。2011年に東日本大震災が起こった日と同じ日です。

震災が起こった時は、東京の12階建てのビルの屋上に居ました。

小さな窓からは、ビルは大きく揺れ、地上が見えたと思うと、次には空しか見えず、その揺れでビルが折れるのではないかと思ったものでした。

 

防火戸がバタバタと開いたり閉じたりする音が、あちらこちらで聞こえて来て、8台あるエレベーターからは、キュルーンキュリューンと、不気味なロープが揺れる音が聞こえてきました。

今考えても恐ろしいものでした。

 

さて今日5月23日は母の命日です。

仏壇の中には、父、母、妹、義父、義母そしてカミサンの位牌と、沢山入っています。

さすらいには、二人の妹がいました。長女は、生まれて一週間で亡くなりました。カミサンの誕生と同じ年の生まれです。

 

そして、名前は恵子と言いますが、カミサンの名前も同じ恵子です。

カミサンは結婚して姓が変わり、妹と全く同姓同名になりました。

先月には、カミサンの納骨を霊園で行いましたが、墓石には、同姓同名の彫刻文字が入っています。そして妹の恵子の命日は、明日5月24日です。

 

何か不思議な日を迎えますが、新しくまた花を添えようと思っています。