「オードリー」 舞台裏① | 武蔵野舟木組 2024

武蔵野舟木組 2024

               さすらい

 

朝ドラ「オードリー」を楽しくご覧の事と思います。

このドラマは、昭和の時代の現代劇ですが、撮影所を舞台にしている事もあり、劇中劇の「時代劇」の撮影風景が随所に出てきます。

 

そんな時代劇の撮影シーンを見ながら舞台裏を見て行きましょう。

舟木さん演じる栗部金太郎(クリキン)の殺陣のシーンです。演技シーンの殺陣を付けているのは。殺陣師の上野隆三さんです。

 

殺陣師と言うのは、立ち回りの殺陣を考えて指導する方です。通常それを殺陣を付けると言います。時代劇だけではなく、現代劇のアクションシーンを付ける事もあり、これを疑斗とも呼びます。上野さんは元々東映の俳優さんから殺陣師になられたようで、水戸黄門などでも殺陣を付けていました。

 

舟木さんご自身も、畳半畳の中での所作、立ち回りの稽古を練習されていますから、この番組の中でも見事な殺陣を披露しています。

 

 

まだ小さなころのヒロインの美月ちゃんです。撮影前に撮られた写真ですね。

 

 

撮影隊の写真です。

ミッチェルキャメラと言う、大きな35ミリキャメラで撮影しています。劇場用の本編と呼ばれる映画の撮影は、このキャメラが使われました。その後、テレビ時代劇などが作られるようになってからは、16ミリのアリフレックスと言うキャメラが多く使われました。

 

左側の女性は、スクリプターと呼ばれる記録係の女性です。男性がやっていた時代もありますが、戦後は女性の仕事になりました。監督の隣に座り、常に撮られたシーンやカットを記録し、その繋がり状況なども、細かく記録する大変な仕事です。間違いがあれば、監督にも進言できる立場の、撮影では重要なセクションの方です。

良い監督のそばには、必ず優秀なスクリプターが付いているのです。

 

赤いハンチングの男性が監督で、ディレクターチェアーに座っています。この椅子は折り畳みが出来るので、撮影現場の移動の際には助監督が持ち歩きます。

その向こう側がキャメラマンですね。監督と打ち合わせをしながらアングルやフォーカスを決めていきます。キャメラの前の白い服の人が、キャメラ助手で、色彩計測やズームを担当します。

 

監督の後ろに立っているのが、助監督の堺雅人さんです。

カチンコを持って、キャメラのレンズの前で、カチンコを叩きます。カチンコには黒板がついていて、シーン、カット、トラックの番号が書かれます。キャメラが回り「カチン!」と叩くと、俳優さんが演技を開始します。

 

昨日のドラマの中で、國村さん演じる黒田社長が、カチンコを放り投げて、空中でカチンコが叩かれるシーンがありました。これはカチンコマンのアルアルで、伝説のカチンコマンが、これが出来たという話があります。さすらいも挑戦した事がありますが、無理でした(笑)

 

 

この番組の中では、クレーンや移動のレールなども登場しました。

今の時代では、ドローンなども使えますから、俯瞰撮影も簡単ですが、基本的にはクレーンや移動レールも今でも使われているでしょう。

 

大きな扇風機も見えますが、もっと巨大な扇風機などもあります。

時代劇の撮影には、数多くのスタッフが、その場面を撮るために動き回っています。

撮影の裏側が見れるというドラマは、そう沢山はありませんから、その辺も楽しみに見て頂くと面白いと思います。