さすらいさんちの話 3/10 | 武蔵野舟木組 2024

武蔵野舟木組 2024

               さすらい

 

昨日は、正直耐えられなくなり、娘に泊まって貰う事にしました。

夜中のカミサンの状態から、不安が増した私は、ついに弱音を吐いてしまいます。

 

娘が孫の偉知とやってきました。いつもなら「バァバ!」と直ぐにカミサンのベッドに近づく偉知ですが、何か感じるのでしょう。その後はそばに行かないようにしていますし、カミサンも偉知を呼ぼうとはしません。

 

夕方には、偉知のパパも到着し、息子夫婦も孫の月奈を連れてやってきます。

看護士さんは午前中から来てくれて、本人が吸引機が欲しいと言っているとの事。直ぐに手配をしますが土曜日と言う事で中々上手く連絡が取れません。

介護士をしていたカミサンですから、自ら吸引機を依頼してきた訳です。

 

痰が絡みます。口の中は細菌により荒れています。口中は痛くて仕方ないのですが,痰も、粘りのある特殊のものでかなり辛そうです。

夕方吸引機が届き、再び看護士さんが来てくれました。

サデッションを受けて、私自身もやってみます。粘り気のある痰は、やはり吸引機が無いと外には出しにくかった事が良く判ります。

 

家族全員集合しましたが、病人がいるなど思えないほど賑やかで、偉知のテンションの高いことで、うるさいほどですが、カミサンは聞こえないのか気にならないようです。

 

娘と偉知が泊ってくれたこともあり、午後9時直ぐには皆寝てしまいました。

カミサンの様子を見ながらの就寝でしたが、今までになくゆっくり寝る事が出来ました。

 

朝9時。早めに来てくれた看護士さんが、全ての処置をして下さり、身体も全て拭いてくれます。導尿をしないと尿も出ません。これだけは私には出来ないのです。

看護士さんから帰り際に「酸素濃度がかなり低くなっています」と言われますが、呼吸器は付けない事にしています。さて、今夜から明日が山場と感じています。

 

娘には、帰っていいよ。と言いましたが、帰れるわけないでしょうの一言。

居てくれるだけで、心の支えになるので大変助かります。