歌舞伎などの伝統芸能の継承とは違い、長い間、師匠や先輩が、付きっ切りで全ての事を教えてくれる。そして、それが身に付き中堅として活躍するころには、師匠として後輩たちへの指導をする側になり、それが又、その人の鍛錬となり重鎮への道を歩く。
舟木さんの場合、そうした何もかも教えてくれる師匠や先輩はおらず、ましてや歌手である事で、役者として生きる為には、相当な思いを持って独学で鍛錬を積んだ事だろう。
そうした事が、今回の舟木さんの言葉の中から感じられる。
まだ10代20代前半の時から、どん欲に演技を磨く事を考えていたようだ。
所作の修業も、殺陣の修業も、畳半畳の中で練習したと聞いた事がある。それは、勉強熱心な舟木さんが、独自で行ってきた事なのだろうと思っている。
古くからの映像を沢山アップしてきたが、カツラののり方、化粧の仕方、衣装の見栄え、数々の所作や殺陣。見事に進化している事を、ご覧頂けたと思う。
衣裳へのこだわりは、家紋一つを見ても良く判る。ファンへのプレゼントとなる手拭い一つ取っても、古風な伝統的な柄が使われたりしている。
多くを学び、日本の伝統を重んじる舟木一夫は、やはりさすらいの憧れの存在なのです。
師匠に学ぶ