さすらいチャンネル その人は昔 ダイジェスト | 武蔵野舟木組 2024

武蔵野舟木組 2024

               さすらい

 

映画「その人は昔」ダイジェスト   歌唱:「その人は昔」舟木一夫

 

舟木一夫という人は、稀有な歌手であり、俳優である事を示すのには、うってつけの作品と言えば「その人は昔」であると思っています。

 

空前のヒット曲となった「高校三年生」は、勿論、舟木さんの代名詞となっていますし、数々の名曲を歌われて来た事も、素晴らしい事だとは思っていますが、「その人は昔」に関しては、作品にも恵まれた事はありますが、どの歌手にも、どの俳優にも出来なかった偉業とも言える作品です。

 

デビュー3年で巡り合った「その人は昔」と言う組曲。

映画監督である松山善三さん原作によるもので、作曲家の船村徹さんとタッグを組んでの作品です。企画して制作を進めたのは、コロムビアの敏腕プロデューサーの栗山章さん。松山、船村、舟木と三人の名前が表には出ますが、実は栗山プロデューサーの存在が無ければ、この素晴らしい「その人は昔」の音楽劇(組曲)は誕生しませんでした。

 

アルバムとしても特別なものだった「その人は昔」は、アルバムとしても大成功。当然映画監督である松山善三監督は、この作品をビジュアル化するために映画化へと導いていきます。

ここでは、東京映画(東宝系制作会社)とコロムビアがタッグを組んでの事でした。

 

そして、主役は舟木さんと、当時、テレビドラマ「氷点」でお茶の間の話題もさらった、人気女優の内藤洋子さんがヒロインとなります。ヒロイン候補としては、内藤洋子、酒井和歌子のお二人に絞られてと聞きますから、酒井和歌子さんがヒロインであれば、また違った映画になっていたかも知れませんね。

 

さて、こうしてアルバムは映画化されました。

「その人は昔」は、アルバム以上の反響があり、いまでもそのイメージが広く脳裏に残ります。

 

この様な作品に歌手として俳優として挑んだ舟木さんにとって、大きな勲章が残りました。

先にも述べましたが、700曲以上もの歌を唄われ、多くの映画作品(邦画五社全て+ATG)に出演し、舞台、テレビドラマでも活躍。79歳にして単独コンサートを数多く続けられている舟木一夫さんを、稀有の人と言ってしまうのは、間違いない事だと思っているのです。

 

「その人は昔」の映画主題歌は、「その人は昔のテーマ」ではなく「心を込めて愛する人へ」である事に気が付いたばかりです。(笑)