さすらいさんちの話 12/8 | 武蔵野舟木組 2024

武蔵野舟木組 2024

               さすらい

 

原節子さん主演の映画、小津安二郎監督作品「麦秋」を見た。

原節子さんは「永遠の処女」と呼ばれる、戦前からの大女優さんだった事は知ってはいるが、さすらいの母よりも年上の女優さんへの興味と言うものは全くなかったから、見る事は殆どなかった。それでも「東京物語」や「小早川家の秋」などは見た記憶はある。

 

そして先日「青い山脈」を見た。

「青い山脈」と言えば、さすらい的には、西河克己監督の吉永小百合主演映画なのだが、興味を持って1949年、さすらいの生まれた年の映画を見た。

原節子さんは、西河版では芦川いづみさんが演じた、島崎雪子先生を演じており、吉永小百合さんげ演じた生徒の新子役は、杉葉子さんだ。浜田光夫さんが演じた役が池辺良さん。

 

青い山脈と言えば、昭和を代表する昭和歌謡でもあり、団塊の世代の我々でも良く歌った良く歌った曲だった。

 

団塊の世代と呼ばれる、さすらい達の生まれた頃を知るには、古い映画を見る事で知る事が出来る。昨日書いた「警察日記」にしても、「青い山脈」にしても、まだ幼児であり、知る事の出来ない人々の営みが見れる。

昨日見たのは、1951年に作られた「麦秋」と言う映画だ。

 

さすらいが生まれた頃の、母も、映画の中の様な環境下だったのかと思いながら見た。

そう思うと、似ても似つかぬ原節子と母ではあるが、思慕の念が生まれてくるのは不思議だ。

 

原節子、笠智衆、菅井一郎、三宅邦子、杉村春子、淡島千景、佐野修二、二本柳寛、東山千栄子

懐かしい顔が、ずらりと並ぶ。

 

映画界を引退した後は、殆ど私生活も明かさず平成27年に95歳で原節子さんは亡くなられた。

これからも、さすらいが生まれた当時の映画を振り返ろうと思っている。