日活映画「若い港」 | 武蔵野舟木組 2024

武蔵野舟木組 2024

               さすらい

 

若い港  三田明

 

人世で初めて見た芸能人は、我が母校でロケをした「若い港」の出演者たちでした。中でも「美しい十代」の映画を見て、好きになった女優の西尾三枝子さんに出会えたのは、本当に嬉しかった思い出があります。

 

 

 

当時さすらいは15歳で、映画に興味を持って地元の映画館通いを始めた頃で、年間100本近く見ていました。前年に舟木さんがデビューし、そして三田明さんがデビュー。三田さんには、同じ東京でも多摩地区で産まれ育っていたから、近親感を感じてもいました。

 

突如、母校でも映画ロケがある事を知り、勉強どころでは無かったのを思い出します。

和泉雅子さん、伊藤アイ子さん、西尾三枝子さん、長谷百合さんの女性軍。三田明さん、山内賢さん、平尾昌晃さんなどの男性軍。その当時は、その方達位しか名前を知りませんでしたが、改めて見てみると、高品格さん、郷 鍈治さん、市川好郎さん、そして日活ヤング&フレッシュの杉山俊夫さん(杉山元さんのお兄さん)岩谷肇さん(のちの谷隼人さん)なども出演されていました。

 

 

そして、脇役で活躍されていた下元勉さんだけは、映画を見ていたので良く知っていて、下元さんに、生まれて初めてサインを頂きに行きました。「僕なんかで良いのかい」と言われましたが、感激したのを思い出します。同年輩の俳優さんには、照れくさくてサインなど貰えなかったからでもあります。

若大将シリーズで、田中邦衛さんにサインを頂いた時も、下元さんに言われたと同じ事を言われたのを思い出します。田中さんもまだ、知名度が余り高くなかった頃の話です。

 

 

我が母校は、同じ敷地内に、幼稚園、小学校、中学校、高等学校があり、中高は、男子部と女子部に別れていました。こちらの写真は小学校の校庭です。

長谷百合さんの先生の指導で、和泉雅子、西尾三枝子、伊藤アイ子と言った女生徒が、バトントワリングの練習をしています。

 

 

撮影は、学校内ばかりではなく、周辺でも撮影が行われました。

後ろの塀のある建物は、府中刑務所です。この撮影から数年後には、この近くで三億円事件が起きた場所です。

 

 

母校の裏手にある、雑木林も格好の撮影場所だったようで、山内賢さんと和泉雅子さんの恋物語を発展させている場所です。ここは良く、通学でも使っていた場所でした。

 

 

こちらは男子部のグラウンドで、正面の建物が女子部。右手には幼稚園がありました。

 

 

こちらはその当時のころ出来たばかりの武道館で、入り口の右側が剣道場で左側が柔道場。

剣道部にも所属していましたから、ここで稽古もしたものです。

映画では吹奏楽部の部室として使われています。

 

 

左手の建物は食堂でした。昼は走って行ったもので、パンなどの販売もここでしていました。

ロケ撮影中は、特に制約される事もなかったので、母校の制服姿の学生の姿も映っています。

60年も前ですから、父兄の女性役のエキストラも着物姿が珍しくありませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

文化祭の発表会は、体育館で行われました。

集まったエキストラだけでは埋まらずに、最後の写真の頃には、さすらいも会場の後ろに潜り込んでいます。(笑)ただ見つける事は出来ませんでした。

 

最後の写真の場所は、体育館ではなく講堂を使っているようです。別撮りをしていたのでしょう。この時さすらいは、一番後ろにいる和泉さん西尾さん伊藤さんの写真を撮っています。

監督の柳瀬観さんの写真も撮りましたが、今は見つかりません。

 

 

右側がプールです。

ここには、1960年のローマオリンピックで背泳ぎで銅メダル、1964年東京オリンピックで4位の田中聡子さんがその後見えて、泳いだ姿を見たものでした。

 

こうして60年も前の母校が見れるのは嬉しいものです。よくぞ母校をロケ地にしてくれたと思っています。