さすらいさんちの話 5/20 | 武蔵野舟木組 2024

武蔵野舟木組 2024

               さすらい

 

舟木詣でのキッカケになったのは、この一枚の優待券。

水戸の千波湖近くの千波公園の中に有る茨城県立県民文化センターでのコンサート。

 

1か月ほど水戸での仕事があり、ウィークリーマンションを借りて、一人での自炊生活。

生まれて初めての出張とはいえ一人暮らし。

そんな中、スーパーに買い物に行った時に、レジの側のサッカー台の上に置かれた優待券を見付けた。

以前にも岡山県新見市でも、出張中に舟木さんのコンサートがあり、同僚と一緒に行こうと話をしていたのだが、コンサート前に仕事が終わったので、コンサートの日を迎えずに帰ってきた事がある。

 

今回は気ままな一人住まい。その日は仕事を早めに切り上げて、この優待券を持って恐る恐る会場へ。

コンサートなど行くのは慣れていないから、ドキドキもので優待券を出す。

2000円で十分、3000円でもと優待券に書いてある値段を見て考えていたら、受付で「もっと良い席有りますよ」と言われて5000円の席へ。何となく納得しなかったが(笑)

 

確かに前の方の席だったと思うが、あまり覚えていないが、良い席とは言えたかなぁ~(笑)

いま改めて優待券を見たら、その後お世話になる、らふいんチケットさん。

 

ちゃんとその時も、チラシが曲がらないように大事に持って帰って、今でも残っている。

2005年9月、yahoo!ブログを書き始めた頃で、当時のコンサート後の記事が残っていた。

 

舟木一夫60才コンサート2005

昨年12月12日 還暦になった舟木一夫
今年に入り「AKATSUMEコンサート」の全国ツアーが始まった
「AKATUME」とは漢字で「赤詰」と書く
意味は「赤い詰襟」 そう赤い詰襟の学生服である

42年前 舟木一夫は学生服を着て「高校三年生」でデビューした
それは その年のレコード大賞新人賞にも輝いたし
舟木一夫自身を 全国に知らしめ スターの座を築いたのである
その後 出す曲全て大ヒットし 日本一の人気者になってゆく

彼は当時の雑談の中で こんな事を話していたらしい
「もし僕が年を取って、それでも歌手を止めないで歌っていたら
 還暦に合わせて、赤い詰襟の学生服ででも歌うか(笑)」
それが現実となり 42年後 彼はステージで赤い詰襟を着た

会場は50代60代の女性が殆んどだった
当日にも係わらず 11列目と まずまずの席を確保できた
それも水戸だからの事で ほかの都市部ではズ~ッと後だったであろう

緞帳が上がり 満面に笑みをたたえた 舟木一夫が登場する
恥ずかしながら 鳥肌が立つほどの感激
少しばかり ネバッタ感じの歌い方が気にはなるが 楽しい
やはり知っている曲でないと 意気が下がる
歌と歌の間の喋りが絶妙 伊達に年を取っていない証拠
イマイチ乗りの悪い中年の客を 自分のペースに乗せて行く

期待はしていなかったが 私の好きな曲を歌い始める
それは 当時のレコード大賞企画賞を獲得したアルバム
その後 東宝で映画化され 内藤洋子との共演作品 「その人は昔」
この作品については 改めて書き綴ることにするが  
舟木一夫が生で歌う「その人は昔のテーマ曲」に 涙が出そうだ
三日前 このDVDを改めて見返したばかり

このコンサートで アレンジを余り加えていない曲が 何曲かあった
それは「その人は昔」と「絶唱」そして「高校三年生」
彼がこれらの作品の オリジナルを如何に大事にしているかが解る
対極するように 学園物と言われる曲は アレンジを大きく加え
また 恥ずかしそうに 照れながら歌っていたのが印象的だった

彼の歌に合わせて 手を叩き 歌い 身体を動かす
二時間弱の青春の時を 私は堪能した
そして もう自分が「舟木一夫」に成れ無い事を 悟ったのである(笑)

今年の12月12日 彼の61歳の誕生日
この全国ツアーの最終日 中野サンプラザの公演は
前売りチケット発売の数分後に 完売したと言う
又の機会 舟木一夫と共に 青春を思い出す日を作りたいと思っている