賞金5万円でも…舟木一夫「あらえびす文化賞」の格別感 2016年 | 武蔵野舟木組 2024

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               さすらい

 

 賞金はわずか5万円だったとか。受賞のコメントでは「パチンコの資金にして3倍にするよう頑張りたい」とやって会場の笑いを誘った。24日、「あらえびす文化賞」の特別賞を受賞した舟木一夫(71)のことである。

 舟木といえば、昭和38年に「高校三年生」でレコード大賞最優秀新人賞を受賞するなど、これまでもカクカクたる賞を受けているが、ひょっとしたら、今回の賞が一番うれしかったのではないか。

「それを理解するためには、まず『あらえびす文化賞』を説明しなければなりません。日本作家クラブが新たに設定した賞で、『あらえびす』とは娯楽時代小説『銭形平次』の作者・野村胡堂のもうひとつのペンネーム。作家クラブには以前から『野村胡堂賞』がありましたが、主に文芸・文学を表彰するもの。しかし、それだけでは野村の多岐にわたる活躍がカバーしきれないとして、このほど『あらえびす文化賞』を設けたのです」(出版関係者)

 

それがなぜ、舟木にはうれしいのか。前述の通り、舟木といえば「高校三年生」を含む“青春歌謡”の旗手として一般には認識されているが、歌手として大ヒットを飛ばしたのは実は最初の3年だけ。今年で芸能活動53年になるが、その後の約50年は娯楽時代劇に情熱を燃やしてきたからだ。

「デビュー翌年、NHK大河ドラマ『赤穂浪士』に出演した頃から、時代劇に興味を持ち、長谷川一夫、大川橋蔵、萬屋錦之介らの知遇も得て、自らも時代劇の勉強に励んでいます。昭和42年からは7年間、明治座で座長公演を行い、平成4年からはほぼ毎年、新橋演舞場で娯楽時代劇を演じている。その中にはもちろん、野村胡堂原作の『銭形平次』も取り入れていたのです」(芸能関係者)

 

舟木はかつて日刊ゲンダイ本紙の連載で「僕の何よりの趣味は時代劇と歌。つまりは『舟木一夫』です」と語ったことがある。もうひとつの自分が認められたのだから、喜びもひとしおのはずである。        

                                          (2016/04/27 日刊ゲンダイ)

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どうでも良いけど随分古い写真を使うもんだ。

この写真は2007年の神田明神での写真。この時実際に行っているから良く判る。(笑)