2015年 時代劇チャンネル
林与一さんのインタビュー番組
2015年 時代劇チャンネルで放送された、林与一さんのインタビュー番組。
林与一さんの曽祖父が明治大正と上方歌舞伎で活躍された初代中村鴈治郎さんで、鴈治郎さんのお弟子さんだった長谷川一夫さんとは、その関係で与一さんはお弟子さんになります。
長谷川さんのNHK「赤穂浪士」が決まり、付き添っていた与一さんを是非使って欲しいとの話で、直ぐに赤穂浪士の出演が決まった。与一さんは「どうせ大した台詞もないだろう」と思っておられたようだが、台本を渡されてビックリ。一躍与一さんを有名にする堀田隼人役であった。
舟木さんの赤穂浪士の出演が決まり、舟木さんは長谷川一夫さんにご挨拶に行かれる。初めての時代劇でもあり、いろいろ教えを請いたいとの申し出に、長谷川さんは与一さんに舟木さんの面倒を見るようにと伝える。それ以来、撮影が始まると二人は共に撮影に臨んたと言う。
昼間は長谷川一夫さんのお付きをし、長谷川さんは早めに撮影を終える。夜になると、与一さんなどの撮影が始まり、そして舟木さんが来られる。朝まで撮影が続くことも有り、2時間ほどしか睡眠が取れなかったと与一さんと回顧する。
撮影が待たされた際の事、まだまだ時間が掛かりそうなので「家でコーヒーでも飲もう」と深夜二人で車に乗り出掛けた時に、四谷の交差点の交番の前で止まった所、鬘をかぶって時代劇衣装で刀を持っていた二人。職務質問を受け、舟木です、林ですと言っても理解されず、思わず♪赤い 夕日が~と歌って、やっと判って貰ったそうだ。
たまに二人で食事をされるそうで、その時には、あの芝居をやりたい、この芝居はどうだろうなどと話し合う事が多く、梅川・忠兵衛も・、舟木さんが是非やりたいと言う事で、与一さんの演出で舞台が決まった。
与一さん曰く、長谷川一夫さんの舞台も殆ど見られていたし、ご自分で勉強され訓練されたので、舟木さんに教える事は殆どなかったと。
与一さんは「舟木さん」と呼び、舟木さんは与一さんを「おじさん」と呼ぶ。二人の仲の良さが良く判る。
先日の林与一さんのツイッターから
与一さんは美空ひばりさんとは映画や舞台で10数本共演されたそうです。ひばりさんの、お芝居の凄さを実感されたそうで、お芝居の動きは全て与一さんの役までひばりさんが付けられたそうです。
一時お二人は噂になった事もありますが、常にひばりママが側にいて、そんな事が出来るような状況ではなかったと。しかし与一さんはひばりさんの事が好きだったとお話されました。
2015年に放送された番組ですが、とても面白い話を聞く事が出来ました。そして与一さんと舟木さんとの友情を間近に感じられたのは、とても嬉しかったです。
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