ようやく681系Bトレの製作過程です。
取り敢えず基本編成6両を作っていくことにします。
◆Bトレを改造するとき何を考えているのか?
前回書いた通り
681系をBトレ化するにあたりキモとなるのは、何といっても流線形先頭車の再現でしょう!
あの難しい形状をイチから自作するのはまぁムリです(断言)
なのでそこはNゲージを切って作るのが手堅そうです。
では、ただNゲージを6㎝に縮めればそれでいいのでしょうか?
今私が欲しいのは「681系のBトレ」であり「短いNゲージの681系」が欲しい訳ではありません。
そしてこの681系はBトレと並べる、あるいは併結する遊び方がメインになる予定なので、あまりディティールがシャッキリしてると周りから浮きます。
つまるところ、時と場合によって超絶ディティールも考え物なんですね。
そこで今回はBトレと共存させることを念頭にNゲージからのBトレ錬成にチャレンジしてみました。
◆車体の工作
681系と683系の車体について、両者は日常的に併結が行われておりデザインもよく似ています。
前知識なしで同色どうしの混結編成↑を見ると遠目には違いが分からないかもしれません。完成したBトレを一緒に並べた時にどっちが681系か分からん!というのも悲しいので、見た目に分かり易い差異はなるべく再現して681系を主張してあげましょう。
左:683系 右:681系
まずはバンダイ謹製・Bトレの683系をIPAに漬けて塗装を剥離。
側面パーツの車体裾にある出っ張りをニッパーやナイフで削り落として一直線にします。
併せて、681系特有の連続窓を表現するため窓の縦桟を切り落とし、上下の辺が一直線になるようヤスリで整えておきます。
↑4号車に入るサハ681-300の業務用扉は683系と違って窓ありなのですが窓開けに失敗したので、Nゲージのサハから扉を移植しました。
◆屋根の工作
681系は683系と違いビード屋根なので是非とも再現したいところ。
ビードを自作するのは大変なのでここはNゲージの屋根を切継ぐことにしました。
とはいえ、ただNゲージの屋根を縮めることはしません。
下画像の通り、クーラー周りはBトレのパーツを利用し、Nゲージ屋根の両端を車両の長さに合わせて接合します。
これによって切継痕を胡麻化しつつBトレとパーツのディティールを合わせることができます。
さらに副産物としてNゲージ由来の屋根四隅にある排水口表現を活かしたビード屋根を作ることができました。
↑683系製品の屋根(画像下のパーツ)と比べて如何でしょうか?
ちなみに、Bトレの屋根に対してNゲージ屋根の幅が微妙に足りなかったので、屋根側面にプラペーパーを貼り段差を埋めています。
また、強度確保のため継ぎ目部分には屋根の裏側からプラ板を瞬間接着剤で貼り付けておきました。
クロ681の屋根は特徴的なアンテナがあるのでNゲージ屋根からモールドを削いで移植。
クーラーキセにはファンが無いので、天板をエポキシパテで埋め平滑にしておきます。
同様に、他車の屋根も切継ぎ。
クモハ681はクーラーより後ろ側だけNゲージ屋根を利用。
どうせ前半分は機器がゴテゴテ付いててビードがあっても目立たないので。。
サハ681-300の屋根(下画像)だけはBトレ製品に対応するパーツが無いためNゲージ屋根だけで切継ぎを行っています。
これも接合位置をビードが無いクーラーの下に合わせることで継ぎ目処理をやり易くしています。
◆塗装
パーツの下ごしらえが出来たら車体を塗装します。
車体色は独特のウォームグレーのような白で、塗料は何を使うか随分悩みました。
結局、自分が信じる色で塗るしかない
という訳で
今回自分が信じた色はこちら。
ガイアノーツから出ているヘキサギアカラーの「ヘキサホワイト」をビン生で使用してみました。
「限りなく白いけど絶妙にウォームグレー」で中々よい感じではないでしょうか?
その他、
窓周りのグレーにクレオスの呉海軍工廠色、
帯は京神模型のインレタを使用。
JRマークはくろま屋から出ている"West Japan"表記と古いTOMIXのマークを組合わせて入れています。
今回、客窓は681系の特徴である連続窓を再現するため、Nゲージの窓を切出して嵌め込みました。
窓穴は683系側板の縦桟を切取って繋げただけですが、上下方向の寸法は奇跡的にピッタリ。
幅もNゲージ窓スパンのほぼ整数倍になっているので皆さんもやってみた方がイイですよこれ!
上画像のように車端の窓幅が小さくなるパターンの車両は窓穴の幅がちゃんとNゲージ窓2.5スパン分になっていて感動しました。
ちなみにドアの窓はBトレパーツをそのまま使うことで、純正のブロックパーツで車体を箱組み出来るようにしています。
続いて非貫通先頭車・クモハ681には他編成との併結を見越してTNカプラーを入れておきましょう。
併結しない時でも単独で遊べるように普段はKATO Assyの連結器カバーを装着しておくことにしました。
これだけやったら車体を普通に組立て、屋根をタミヤの多用途クリアー接着剤で固定。
最後の仕上げにインレタやKATOのステッカーで各種表記を入れてあげれば....
今回は屋根をサハ681-300の再現やらビード表現やら拘ってしまったために
クロ681×1枚
サハ681×1枚
モハ681×3枚
...と、6両のBトレを作るために
実に5両分のNゲージ屋根が必要になりました。。(爆)
あとKATOのサハ681が中々見つからなくて苦労しました。
◆まとめ
やはり681系は521系と並んで北陸本線に欠かせない「顔」ですね!
※521系3次車もBトレ521系車体に323系の頭を接合して作っています。
当初の目的である「683系と並べてもBトレとして違和感のない仕上がり」...いかがでしょうか?
以上、Bトレでつくる681系でした~~~