NPO武蔵野のはやしとやしきを守る会としては、セイガステージ東大泉建設に際して桜の古木が伐られることについて、次のように対処してきました。なお、誠賀建設が「この建設予定地の高さ制限が１０メートルから２０メートルに変更になったのは、平成元年で、その際には近隣住民１６名の署名がなされています。」と述べている点についても、調査しています。追って、ご報告させていただきます。
6月16日当会理事長名の書簡を誠賀建設株式会社取締役社長宛に発送致しました
2015-06-18 19:53:33
６月６日（土）NPO武蔵野のはやしとやしきを守る会としても、セイガマンション建設計画の施主である誠賀建設株式会社の5階建てマンション建設計画を3階建て又は戸建ての建設計画に変更することを求める周辺住民の要求を支持し、計画変更の際には敷地内の桜の古木を保全するよう要請する文書を、施主に対し発送しました。
誠賀建設株式会社７月２日セイガステージ東大泉敷地上の旧本間邸解体工事に着手
2015-07-11 18:28:16
誠賀建設株式会社（現場工事担当）から電話があり、述べたところ次の通りです。
「セイガステージ東大泉建設について、貴NPOから書面を頂いていたので、お知らせします。
近隣住民には、昨年末以来、説明を行って来たところですが、７月２日敷地上の旧本間邸解体工事に着手しました。まず、外周の万能合板等から取りかかるのですが、その際、桜の古木の一部の枝を伐り払います。桜の樹は最終的に全部伐採する予定ですが、既に練馬区に届出を行っています。いつ一部の枝の伐採を行うかは、現場に聞かないと分かりません。桜の樹の伐採に反対されるなら、移植して頂いても結構です。
この建設予定地の高さ制限が１０メートルから２０メートルに変更になったのは、平成元年で、その際には近隣住民１６名の署名がなされています。反対運動をされている住民の中にも、署名された方がいるのではないかと思います。」
その後、以下の経緯で、桜の古木は、切られてしまいました。
セイガステージ敷地解体工事 桜の古木の枝がついに切られました
2015-07-25 13:26:23
この間、当会としては、「桜の樹を救済する手立てがないか、移植の可能性も含め、検討しました。練馬区のみどり推進課に問い合わせたところ、「区が伐採の危機に遭遇した樹木を救済した例はあまりない。既に保護樹林に指定されていた樹林の用地を購入し、伐採を回避した例があるだけである（石庭の森公園）。セイガステージの敷地の桜の古木を移植するには、何百万円かの経費が掛かり、上手く移植できるかについても、リスクがある。」といった感触でした。はやしの保全のための資金獲得が容易でないことは、すでに体験しているところであるし、この古木がソメイヨシノであり、生物多様性の観点からは、生物種の減少につながりにくいことも考慮して、伐採の回避を断念せざるを得ないと判断しました。何より、もとより、私有財産権の行使に対抗することには、基本的に困難が付きまとうのです。涙を呑んで、断念せざるを得なかったというところです。
（参考） 解体工事の経過
雨で流れて薄くなっていますが基礎解体と読めます
以下の５月の説明会で配布されたスケジュール表だと８月２２日以降となっていたので、
順調に解体工事は進んだということか
セイガステージの地盤工事の杭打ちが不十分であるとの近隣住民の掲示
８月１９日の工程表では、２１日金曜日基礎解体コンクリートガラ搬出
桜の古木も随分小さくなっています。払われた枝の切り口が痛々しいです
セイガステージ工程表８月２３日～２９日木金８ｔ車多数出動
８月３０日（日）～９月５日（土）の週間工程表
予定より随分早い
あまり様子は変わっていないようだけど・・・
もはや、桜の古木の姿が見えないセイガステージ建設予定地
伐られた桜の古木
建物は跡形もない
