埼玉県出身で、日本の近代化に尽力したと言えば皆さんがよく知る澁澤榮一です。先日ふと手にした本の偶然開いたページに、渋沢栄一の言葉がありました。
「一朝、事に臨んで感激すれば、おのずから意気の奮興するものである。」
意味は、「何か新しいことをするとき、それに一度興味を持ち感激すれば、自然と興味が湧いてやる気が出て、奮起するものです。」となるでしょうか。
仕事をするとき、一度自分の興味を持つ仕事に触れると、誰に言われるも無く、自主性をもって動き出すものです。ですから、仕事に興味を持って向かうということは、とても大切なことです。
時には、まったく興味を持てない仕事に出会うかもしれません。けれども、本当にその仕事は、興味を持てないものなのでしょうか?その仕事は、あなたにとって、意味のないものなのでしょうか?
私はそのようには考えません。なぜなら、どのような仕事であっても、私を成長させてくれました。時には、やりたくない仕事、やったことのない仕事もありました。けれども、なぜやりたくないというのかと言うと、やり方がわからないことが多いのです。つまり、やり慣れていないのかもしれません。あるいは、経験したことが無いのかもしれません。
と言うことは、それらの理由は、全て、「自分の成長させるもの」だと考えることができます。知らないことを知り、経験の無いことを経験し、今まで以上に一回り大きな自分にしてくれる仕事であり、お金をもらいながら教育を受けるようなものです。学生時代までは、お金を払って教えてもらっていたことを考えれば、2倍以上のお得感です。
損得で仕事をする訳ではありませんが、無駄な仕事は何も無いと思います。そして、それに興味を持つようにしてみましょう。いつしか自分が大きくなったことに気が付く日が来ることでしょう。チャンスを、自分のつまらない思いだけで、逃さないようにしてくださいね。
では、また来週。