みなさんこんにちは
急に寒くなりましたが、お元気でお過ごしですか
先日、家の近所の農家さんが集まって野菜等を
販売する直売所にふらっと行ってみたら、『むかご』
を売っていました。『むかご』知ってますかヤマノ
イモ属のつるにできる球芽です。形状はすご~く
小さいじゃがいものようです。私の田舎では秋に
なるとむかごが食卓にのぼりました。皮をむかず
に調理できます。塩茹でにするだけでとても味わ
い深かった覚えがあります(結局その時は買いま
せんでした)。来週は手に入れようと思ってます。
秋が終わる前に。
では問題に行きますね
第30回73番の問題です。
73 アミノ酸の代謝に関する記述である。正しいのは
どれか。1つ選べ。
(1) ロイシンは、糖新生の材料として利用される。
(2) トリプトファンは、葉酸に変換される。
(3) 芳香族アミノ酸を代謝する組織は、主に筋肉
である。
(4) 分枝アミノ酸を代表する組織は、主に小腸で
ある。
(5) フィッシャー比に用いる血漿芳香族アミノ酸は、
フェニルアラニンとチロシンである。
解説です
アミノ酸については毎回出題されます。広く勉強
しておく必要を感じますね。
☓(1) ロイシンは『ケト原性アミノ酸』です。
糖新生の材料となるアミノ酸を『糖原性アミノ
酸』といいます。標準アミノ酸(たんぱく質を構
成する20種類のアミノ酸)のうちロイシン以外
は『糖原性アミノ酸』の性質を持ちます。また
イソロイシン、リジン、チロシン、フェニルアラ
ニン、トリプトファンは『糖原性』と『ケト原性』
両方の性質を持ちます。『ケト原性アミノ酸』
とはケトン体となって脂質代謝系に入ることの
できるアミノ酸です。
☓(2) トリプトファン60㎎から、ビタミンB群の1つである
ナイアシン1㎎が生成されます。
☓(3)、(4) 芳香族アミノ酸を含むほとんどのアミノ酸が
肝臓で代謝されます。分枝アミノ酸(分岐鎖
アミノ酸)は筋肉で代謝され、小腸は主にグル
タミンの代謝を行います。
〇(5) フィッシャー比とは分枝アミノ酸(BCAA:バリン、
ロイシン、イソロイシン)と芳香族アミノ酸(AAA:
フェニルアラニン、チロシン)の比率のことで、
肝臓におけるアミノ酸代謝の指標になります。
通常フィッシャー比は3~4に保たれますが、
肝硬変などではフィッシャー比は低下します。
正解(5)
・・・以上です。
次回は『たんぱく質の栄養』に関する問題を解説
予定です。
ではまた~
:*:・keiko・:*: