おつかれさまです。
新しい年となりました。管理国試を受験なさる皆様の目標(のひとつ)
は、「 国試合格! 」ですよね?!
musakanriのライター達は、皆様の目標達成に少しでもお役に立てる
情報を提供できるようにしたい!!と考えております。
本年もよろしくお願い致します ![門松・右](https://emoji.ameba.jp/img/user/ko/komugii/795279.gif)
さて、今回は、28回 問題43に挑戦です。
呼吸器系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。
1つ選べ。
(1)横隔膜は、呼気時に収縮する。
(2)気管支平滑筋は、副交感神経の興奮で弛緩する。
(3)血中二酸化炭素分圧の上昇は、ヘモグロビンの酸素結合能力を
増加させる。
(4)二酸化炭素は、血液中で重炭酸イオン(HCO3-)になる。
(5)1秒量とは、最大吸気時から最初の1秒間に吸入できる量である。
では、確認です。
(1)×
横隔膜は、胸腔と腹腔の境にある膜状の筋肉ですね。
(胸腔は、胸郭の内腔で下部に横隔膜がある!)
呼気時は、息を吐き出すときですから、横隔膜は弛緩します。吸気時
は、逆に収縮します。(セット、または片一方を正確に覚えてください)
(2)×
先ず結論的に、平滑筋は、副交感神経の興奮により収縮します。
問題では平滑筋の前に気管支を添えて限定し、ポイントを明瞭化し
ていますが・・・(むしろ複雑にしている??)
平滑筋は、副交感神経の興奮によりドゥーなるか?⇒収縮する!!
単にこれを覚えていただくと、ノープロです。(括約筋は弛緩します)
交感神経と副交感神経は、相反する自律神経で、
よく、アクセルとブレーキに例えられ、
副交感神経は、活動に備えるモードで優位(休息・栄養補給時)
となりますね。
呼吸については、酸素(空気)を多く取込む必要はないわけで・・・
副交感神経の興奮により、気管支平滑筋を収縮させます。(気道を拡
げる必要はないというイメージでいてください)
(3)×
このような記述に対応するためには、酸素と二酸化炭素の運搬に関し、
ヘモグロビン(Hb)について理解を深めておく必要がありそうです。
できれば、Hbの酸素解離曲線を眺めてみることをオススメします。
この画質は最悪です・・・ごめんなさい。
ご存知でしょうが、以下を参考までに示します。
赤血球に存在する赤い色素タンパク質であるHbは、
酸素分圧が高い(酸素の濃度が高い)ほど、酸素と結合しやすく、
酸素分圧が低いほど、酸素と離れやすい性質があります。
肺(肺胞)においては、
酸素と結合したHb(酸素化Hb)の割合が増加し、
末梢においては、
血中の二酸化炭素濃度が増加(酸素分圧低下)しますから、Hbの酸素
結合力は減少し、酸素を手放して組織に供給します。
また、
組織において、酸素をストックしているのがミオグロビンです。
(4)○
血液による二酸化炭素の運搬については、その約80%が血漿中に
溶解して存在します。
(遊離状態及びHbと結合しているのは、各10%程)
静脈血に取り込まれた二酸化炭素の多くは、炭酸脱水素酵素により
速やかに水和され、炭酸を経て、
重炭酸イオンと水素イオンに解離します。
呼吸による二酸化炭素の運搬と酸塩基平衡にも目を向けておくとよい
と思います。
二酸化炭素が組織から血中に・・・
二酸化炭素+水→炭酸→水素イオンと重炭酸イオン
血中の二酸化炭素が肺胞に・・・
水素イオン+重炭酸イオン→炭酸→二酸化炭素(呼気として排出)+水
(5)×
1秒量は、努力性肺活量のうち、最初の1秒間で吐き出されるガスの量
です。
肺気量に関してはいろいろごちゃつきそうですが、COPDを想定すると
1秒率はおさらいしておく価値がありそうです。
・1秒率は、努力性肺活量に対する1秒量の割合です。
(正常値は70%以上)
・COPDでは、1秒率が低下します。
ご覧いただき、ありがとうございます。
asa
新しい年となりました。管理国試を受験なさる皆様の目標(のひとつ)
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![門松・左](https://emoji.ameba.jp/img/user/ko/komugii/795280.gif)
![門松・右](https://emoji.ameba.jp/img/user/ko/komugii/795279.gif)
さて、今回は、28回 問題43に挑戦です。
呼吸器系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。
1つ選べ。
(1)横隔膜は、呼気時に収縮する。
(2)気管支平滑筋は、副交感神経の興奮で弛緩する。
(3)血中二酸化炭素分圧の上昇は、ヘモグロビンの酸素結合能力を
増加させる。
(4)二酸化炭素は、血液中で重炭酸イオン(HCO3-)になる。
(5)1秒量とは、最大吸気時から最初の1秒間に吸入できる量である。
では、確認です。
(1)×
横隔膜は、胸腔と腹腔の境にある膜状の筋肉ですね。
(胸腔は、胸郭の内腔で下部に横隔膜がある!)
呼気時は、息を吐き出すときですから、横隔膜は弛緩します。吸気時
は、逆に収縮します。(セット、または片一方を正確に覚えてください)
(2)×
先ず結論的に、平滑筋は、副交感神経の興奮により収縮します。
問題では平滑筋の前に気管支を添えて限定し、ポイントを明瞭化し
ていますが・・・(むしろ複雑にしている??)
平滑筋は、副交感神経の興奮によりドゥーなるか?⇒収縮する!!
単にこれを覚えていただくと、ノープロです。(括約筋は弛緩します)
交感神経と副交感神経は、相反する自律神経で、
よく、アクセルとブレーキに例えられ、
副交感神経は、活動に備えるモードで優位(休息・栄養補給時)
となりますね。
呼吸については、酸素(空気)を多く取込む必要はないわけで・・・
副交感神経の興奮により、気管支平滑筋を収縮させます。(気道を拡
げる必要はないというイメージでいてください)
(3)×
このような記述に対応するためには、酸素と二酸化炭素の運搬に関し、
ヘモグロビン(Hb)について理解を深めておく必要がありそうです。
できれば、Hbの酸素解離曲線を眺めてみることをオススメします。
この画質は最悪です・・・ごめんなさい。
ご存知でしょうが、以下を参考までに示します。
赤血球に存在する赤い色素タンパク質であるHbは、
酸素分圧が高い(酸素の濃度が高い)ほど、酸素と結合しやすく、
酸素分圧が低いほど、酸素と離れやすい性質があります。
肺(肺胞)においては、
酸素と結合したHb(酸素化Hb)の割合が増加し、
末梢においては、
血中の二酸化炭素濃度が増加(酸素分圧低下)しますから、Hbの酸素
結合力は減少し、酸素を手放して組織に供給します。
また、
組織において、酸素をストックしているのがミオグロビンです。
(4)○
血液による二酸化炭素の運搬については、その約80%が血漿中に
溶解して存在します。
(遊離状態及びHbと結合しているのは、各10%程)
静脈血に取り込まれた二酸化炭素の多くは、炭酸脱水素酵素により
速やかに水和され、炭酸を経て、
重炭酸イオンと水素イオンに解離します。
呼吸による二酸化炭素の運搬と酸塩基平衡にも目を向けておくとよい
と思います。
二酸化炭素が組織から血中に・・・
二酸化炭素+水→炭酸→水素イオンと重炭酸イオン
血中の二酸化炭素が肺胞に・・・
水素イオン+重炭酸イオン→炭酸→二酸化炭素(呼気として排出)+水
(5)×
1秒量は、努力性肺活量のうち、最初の1秒間で吐き出されるガスの量
です。
肺気量に関してはいろいろごちゃつきそうですが、COPDを想定すると
1秒率はおさらいしておく価値がありそうです。
・1秒率は、努力性肺活量に対する1秒量の割合です。
(正常値は70%以上)
・COPDでは、1秒率が低下します。
ご覧いただき、ありがとうございます。
asa