゚゚・。みなさんこんにちぱ゚・。
天候が不順ですがお元気でお過ごしですか
さてさて今日は前回に続いて、基礎栄養学『消化・吸収』第二弾
第26回AM76の問題です
◎ 消化と吸収に関する記述である。正しいのはどれか。
2つ選べ。
(1) 唾液分泌は、咀しゃくによって増加する。
(2) 胃におけるたんぱく質の消化酵素は、トリプシンである。
(3) 胆汁は、消化酵素を含む。
(4) フルクトースは、能動輸送によって吸収される。
(5) 非ヘム鉄の吸収は、共存する食品成分の影響を受ける。
2つ選べって珍しい?ですよね。どうでしょう?
問題としては比較的理解しやすいと思いますが…
そんなことないですか?
解説行きますね~
○(1) 咀しゃくは唾液の分泌を増加させますね。その他、
酸の摂取、味、におい、リラックスしながらの食事も
唾液の分泌を増加させます。ちなみに唾液の分泌は
自律神経によって支配されています。分泌増加は
副交感神経が優位交感神経が刺激されると唾液の
分泌量は減少しますどんな時か…精神的疲労、不安、
恐怖などを感じた時です。
×(2) 胃におけるたんぱく質消化酵素はペプシンですね
胃腺の主細胞から分泌されます。分泌された時は
不活性型のペプシノーゲン。ちなみにトリプシンは
膵液に含まれるたんぱく質消化酵素ですね。
エンドペプチダーゼの仲間です。
×(3) 肝細胞で生成される胆汁は消化酵素を含みません。
主成分の胆汁酸塩は小腸内で脂溶性成分を乳化し、
さらに分解が進むとミセルを形成し、脂肪や脂溶性
ビタミンの消化・吸収を助ける重要な作用をもちます。
役割を終えた胆汁酸塩は90%以上が回腸で再吸収されて
肝臓に戻り、再び胆汁として分泌されます。これを
腸管循環といいます。
×(4) フルクトースは、フルクトース輸送担体(SGLT5)により
行われる促進拡散で吸収されます。ちなみにグルコースと
ガラクトースは同じ吸収担体、Na⁺/グルコース共輸送担体
(ナトリウム依存性糖輸送体・SGLT1)を介して吸収
されます。
○(5) ヘム鉄の方が非ヘム鉄より吸収が良く、両者とも体内の
貯蔵鉄量により吸収率が変動します。貯蔵量が少ない
ほど吸収率は高くなります。それに加え非ヘム鉄は他の
食物成分の影響を受けます。吸収促進因子はビタミンC、
肉、魚、などがあり、妨害因子には穀物に含まれる
フィチン酸、茶に含まれるタンニン酸、卵黄に含まれる
ホスビチンなどがあります。
解答だけだはなく、
関連する事柄も同時にチェックしておくと
問題を解くチカラがつきますね
頑張りましょう
次号に続く次回も消化・吸収
…多分ね
:*:・keiko・:*: